1_北海道森町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)※同案件2回目
申請No.1
申請日:2026年4月1日
申請/実施責任者:森町役場 住民生活課住民年金係
場所:北海道茅部郡森町
居住者:当事者本人(47歳、女、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給申請中
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):19頭(0頭)
手術日:4月7日
協力病院:Mobile VET Office
チケット発行数:17枚(2頭は手術済み)
手術頭数:17頭
協働ボランティア:森さくらネコ
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 2019年11月に同案件1回目の支援が行われ、17頭の不妊手術を実施。
※北海道森町1回目のレポートはこちら。 - その後、経済的な理由等で猫を譲渡し3頭の猫が残っていた。しかし、1回目の支援時に捕獲できなかった屋外飼育の猫が野犬に襲われる事件が発生。猫を守ろうと数頭を屋内に入れたことから17頭にまで増えてしまった。現在は19頭(うち未手術は17頭)を飼育している。
- 当事者の親族が動物愛護団体に相談したことから発覚。
- 猫を屋外に出さない、これ以上増やさない、不妊手術を行っていない猫は、オス・メス分けて飼育するよう指導し、部屋とキャリーケース等で分けて飼育している。
- 2021年に生活保護世帯となり、2024年に父親が他界。不妊手術のことを考える余裕がなく、またここまで増やしてしまった。一度チケットを利用しているため、再度の利用は無理だと思って相談できずにいたとのこと。
- 手術費用の捻出は難しく、現状の飼育方法では猫が増える可能性があるため、2回目申請を決定。
- 今回は病院が遠方のため、出張手術によって全頭の手術を実施。猫を戻す前にある程度の清掃等も行った。衛生面については改善するよう今後も指導していく。猫の健康状態は良好で、ストレス等についても問題なし。
- 生活保護受給者であるため、できる限り里親に出すように指導を継続する。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 4月7日 | 5 | 12 | 0 | 17 |
| 計 | 5 | 12 | 0 | 17 |
【現場写真(支援前)】


今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
概ねスムーズに進めることができた。
どうぶつ基金スタッフコメント
2019年度に1回目支援を行った現場で、約7年後に再度の多頭飼育崩壊です。一度支援を受けたにも関わらず、再度、多頭飼育崩壊に陥っていることから、今回の支援にあたっては、当事者から「今後新たな猫を飼養しない」という内容で誓約書を提出していただきました。
今回、①「すぐやる・全部やる」の重要性、②見守りやサポート等、当事者との関わりを継続することの重要性、をあらためて感じました。1回目支援で取りこぼした屋外飼育8頭を放置せず手術が完了していたら、行政やボランティアと当事者の関わりが継続していたら、再度の多頭飼育崩壊は未然に防げた可能性が高いと考えています。
これまでも伝えてきましたが、全頭不妊手術はあくまで解決の第一歩にすぎません。
全頭できなければその一歩も踏み出すことができず、全頭不妊手術できたとしても、定期的に訪問するなどして根気強く向き合っていかなければいけないー、それが「多頭飼育崩壊」という社会課題です。官だけでも、民だけでも解決することはできません。今回ほど、支援後の定期的な訪問とサポートが必要と実感したことはありませんでした。
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