12_福岡県小郡市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.12
申請日:2026年6月12日
申請/実施責任者:小郡市 生活環境課
場所:福岡県小郡市
居住者:当事者本人(49歳、女、パート)、母(80歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):30頭(0頭)
手術日:7月29日
協力病院:にじのはしスペイクリニック福岡分院
チケット発行数:19枚(手術済み11頭を除く19頭分を申請)
手術頭数:11頭(8頭が捕獲できず)
協働ボランティア:個人ボランティア
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 2023年頃、庭に遊びに来ていた野良猫7頭に当事者の母親が餌を与えはじめたことで毎日来るようになり、室内に入れて飼うようになった。
- うち1頭のメスが子猫を4頭を出産。2025年には15頭の子猫が生まれ26頭になった。さらにその後、近隣の野良猫4頭も飼うようになり合計で30頭になった。
- 当時は生活保護を受けており、福祉課の現地確認により多頭飼育が発覚。福祉課から相談があった。
- 現地確認によって未手術の状態で雌雄を一緒に飼育していることが判明。さらなる繁殖の可能性について注意し、13頭いたメスのうち、直前で出産した3頭を除く10頭だけでも先に不妊手術を行うよう勧めた。生まれた子猫についてはボランティアが里親探しをすることになった。
- 室内にはゴミが散乱、悪臭も充満しており生活できるような状況ではなく、室内の清掃と猫用トイレの改良と増設を指導。
- 猫の餌代が生活を圧迫しており、当事者には猫全頭の不妊手術を行う経済的余裕はない。このまま放置すればさらに頭数が増える可能性が高く、これ以上不幸な猫を増やさないためにも早急な対応が必要との判断から申請を決定。
- 手術済みの11頭を除く19頭分を申請したが、8頭が屋根裏の奥に隠れてしまい捕獲できず。11頭のみチケットで不妊手術を実施した。
- 術後は室内清掃等を行い、以前に比べて環境はかなり改善された。猫たちの健康状態も良好で、トイレは当初の3つから8つに増やしている。トイレの数については、最終的に「猫の数+1以上」を目指すよう指導している。
- 未手術の8頭は全頭オスとなる。完全室内飼育であることも考慮し、この8頭については当事者の収入と相談しながら手術を進めていくこととし、引き続き当事者が飼養する。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 7月29日 | 10 | 1 | 0 | 11 |
| 計 | 10 | 1 | 0 | 11 |
【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
室内で自由に動き回っている猫を捕獲するのに苦労した。8頭が捕獲できなかったが、ボランティアの協力もあって残りの猫は捕獲することができ、最終的に手術まで実施することができた。
どうぶつ基金スタッフコメント
本件は搬送困難な事情があったことから、病院のご協力のもと往診にて支援を実施しました。ご対応いただいた「にじのはしスペイクリニック福岡分院」様に感謝いたします。
支援前の写真を見ると飼養環境が比較的整っており、当事者ができる限りのお世話をしてきたことが想像できるだけに、7頭の野良猫を室内に入れる際に不妊手術ができていれば…と悔やまれます。今回、8頭の猫が未手術となっていますが、すべてオス猫で完全室内飼育という状況からこれ以上頭数が増えることはないでしょう。この8頭の不妊手術については当事者の経済状況を見ながらとのことですが、どうぶつ基金の多頭飼育救済支援は同案件で2回目申請までは可能です。全頭の手術を完了することを目的として、2回目申請も視野に入れて完全解決を目指していただきたいです。



