8_鹿児島県鹿屋市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.8
申請日:2026年5月28日
申請/実施責任者:鹿屋市 生活環境課
場所:鹿児島県鹿屋市
居住者:当事者本人(68歳、女、無職)
居住環境:貸家/アパート・集合住宅
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):9頭(6頭)
手術日:6月18日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:9枚
手術頭数:9頭
協働ボランティア:個人ボランティア
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 知人が店舗を閉めることになり、店舗で飼われていたメス猫1頭を2年前に譲り受けた。
- 室外に自由に出られるようにしていたところ、2025年に妊娠して当事者宅で子猫2頭を出産。今年の4月にはその子猫も出産し、合計9頭となって多頭飼育状態に陥った。
- 当事者は足が悪く、車も所持していないことから、なかなか動物病院に連れていくことができず不妊手術ができなかった。親族からの支援も8年以上なく、飼育負担が増すなかで計9頭の面倒を見続けていた。
- 当事者が買い物時によく会う知人から猫の保護活動をしているボランティアの話を聞き、当事者自らその知人を介してボランティアに連絡。ボランティアが市役所に相談したことにより発覚した。
- 飼育環境の整備(部屋の片づけ)や、トイレの増設(現在9頭で1つ→3頭で1つ)を指導したが、当事者は足が悪く十分に動けないこと、また、生活に困窮している状況であることから、これ以上頭数が増えると当事者の生活破綻につながる恐れがあると判断し申請に至る。
- 全頭チケットにて手術が完了したが、残念ながらメス1頭が手術後に亡くなった。
- トイレの数を増設して仲の良いグループに分けて利用できるようにしたほか、部屋を清掃したことによって飼育環境は改善された。また、猫の体つきや行動に異常はなく、支援前より健康的になった。
- 当事者が生活に困窮している状況であることから、ボランティアと協働して猫の里親探しを行い、飼育頭数を減らすことで当事者の生活環境の改善を図る。里親探しについては保健所にも協力を依頼する。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 6月18日 | 3 | 6 | 0 | 9 |
| 計 | 3 | 6 | 0 | 9 |
【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
ボランティアから要請を受け、現場確認を含めて迅速に対応できた。
現場住居の広さなどの問題もあり対応できることには限度があるが、可能な範囲でできる限りの対応はできたと考えている。
どうぶつ基金スタッフコメント
未手術のメス猫を室外に出せば、ほぼ100%の確率で妊娠します。最初の1頭に不妊手術をしておけば防げた事態ですが、社会全体ではまだまだ、猫の繁殖力の高さや不妊手術の重要性が浸透していないことを実感せざるをえません。
当事者は自身の生活が困窮するなかでも9頭のお世話を続けていました。知人を介してボランティアに繋がることができ、当事者にとっても猫たちにとっても幸運だったと思います。残念ながら1頭が亡くなってしまいましたが、残る8頭については体調も問題なく過ごしているようです。今後は、ボランティアや保健所の協力を得ながら譲渡先を探し、よりよい方向に進むことを願っています。



