19_鹿児島県霧島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.19
申請日:2026年7月2日
申請/実施責任者:霧島市 環境衛生課
場所:鹿児島県霧島市
居住者:当事者本人(76歳、女、無職)、弟(71歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):25頭(2頭)
手術日:7月21日
協力病院:はちどりTNR病院霧島分院
チケット発行数:25枚
手術頭数:25頭
協働ボランティア:個人ボランティア
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 20年前に友人から猫を1頭もらった。その5年後に捨て猫を1頭保護した。2頭とも不妊手術をしていなかったため、子猫が3頭生まれた。
- 当事者宅周辺は野良猫が多い地域で、捨て猫を保護したり、飼い主のいない猫に自宅の庭で給餌を続けたりした結果、当事者宅に住み着くようになった。さらに、2年前に近所で猫を飼っていた方が亡くなり、その飼い猫6頭も当事者宅に住み着くようになった。その後、増減を繰り返して現在に至る。
- 近隣住民からの情報提供により発覚。頭数に比較してトイレの数が少なく、室内にしか設置していなかったため、トイレの数を増やすよう指導した。
- 当事者、家族とも年金のみで生活しており、全頭の手術費用を負担することが難しいため申請を決定。
- チケットを使用して全頭の不妊手術が完了した。
- トイレを2個増設。猫は室内外を自由に行き来しているが、支援前から室内は綺麗に片付けられ、清潔な状態を保っている。室外も糞が放置されている状況はなかった。
- 術後、体調が悪そうな猫は見受けられなかった。当事者が引き続き飼養を継続する。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 7月21日 | 11 | 14 | 0 | 25 |
| 計 | 11 | 14 | 0 | 25 |
【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
今回手術を実施するにあたり、個人ボランティアだけでなく、当事者の親族や近隣住民の方など、多くの方にご協力いただいた結果、25頭すべての猫に不妊手術を実施できた。
今回のケースは、当事者が捨て猫を保護したり、近所で行き場を失ってしまった猫に給餌したことから多頭飼育崩壊に陥っていた。猫を飼養する以上、飼い主は猫を大切に思う気持ちだけでなく、不妊手術の重要性や知識を正しく理解する必要があると感じた。
当事者宅周辺は飼い主のいない猫や捨て猫が多い地域であることから、引き続き情報収集に努めるとともに、不妊手術の大切さについて発信していきたい。
どうぶつ基金スタッフコメント
現状に至った理由を考えると、当事者が今後新たな猫を保護することがないよう注視が必要です。また、行政枠チケットを使用するなどして、この地域全体のTNRを進める必要があります。
捨てられた猫を保護したり、飼い主のいない猫へ餌を与えることは決して悪いことではありません。どうぶつ基金がかねてからお伝えしているとおり、猫は餌を与えるから増えるのではありません。不妊手術をしていないから増えるのです。今回のケースでは、地域の協力も得て解決に至ったとのこと。当事者が二度と同じ状況に陥らないように、そして、第二の当事者を出さないためにも、猫の遺棄や野良猫の問題を地域全体の課題として解決に取り組んでいただきたいと思います。



