12_埼玉県東松山市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.12
申請日:2023年5月8日
申請/実施責任者:東松山市 環境政策課
場所:埼玉県東松山市
居住者:当事者本人(45歳 女 会社員)、姉(54歳 申請時無職であったが報告時には派遣社員として勤務)、弟(44歳 会社員)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:28頭(当初25頭で申請したが実際は28頭だった)
手術日:5月18日、25日、6月10日
協力病院:堀どうぶつ病院
チケット発行数:25枚(当初の総数25頭分を申請)
手術頭数:23頭(2枚未使用。28頭のうち幼猫5頭は譲渡先が見つかり譲渡先で不妊手術を行う予定)
協働ボランティア:なし

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 10年以上前から猫を飼っていた。7~8年前に友人から譲り受けたメスの子猫3頭のうち、1頭が屋外へ脱走し妊娠して戻ってきた。出産した子猫6頭のうち、2頭のオスがいたことから同じ飼育環境下に不妊手術をしていないオスとメスがいることになり、繁殖して増えてしまった。
  2. 近隣住人から、猫の鳴き声による騒音相談があり発覚。
  3. 10年以上前にも猫の糞尿や鳴き声について近隣住民から相談があったが、当時、当事者の親に対して話をしたが応じてもらえなかった。その後も、近隣住民から何度も不妊手術をお願いされていたが、一度は「するよ」と言っていたそうだが、してもらえないまま現在に至った。
  4. 今回改めて近隣住民から相談があり、現地を確認したところ猫が多数確認され、子猫も確認された。これまでの経緯があり当事者による早急な対応は見込めないと判断し、申請に至った。
  5. 当事者と市、県動物指導センターにて協力して飼育スペースを清掃し、堆積した糞などを片付けた。
  6. チケットにてノミダニの薬やワクチンも接種でき、健康状態の改善につながった。
  7. 25頭で申請するも実際は28頭であった。28頭のうち子猫5頭は譲渡先が見つかり、譲渡先で不妊手術を行う予定となった。成猫は全頭不妊手術をしたことで、これ以上頭数が増えるのを防ぐことができた。
手術日 オス メス 耳カットのみ
5月18日 2 9 0 11
5月25日 6 3 0 9
6月10日 0 3 0 3
8 15 0 23

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
どうぶつ基金の無料不妊手術チケットのおかげで、現場の猫23頭を手術することができました。ありがとうございます。不妊手術と飼育スペースの清掃を行ったことから、臭いは多少軽減したものの、完全にはとりきれないところもあり、今後も継続した見守りを続けていきたいです。


どうぶつ基金スタッフコメント
当初はメスだけを室内飼養していたため、頭数は増加することはありませんでした。しかし、脱走後に妊娠して戻ってきた猫が出産してからの認識が不足しており、飼養するなら不妊手術の必要性をもっと早く感じるべきだったと思います。不妊手術を行っていない飼育環境下でオスとメスがいれば繁殖し、頭数が増加していくことは明白です。以前にも近隣住民から苦情があったとのこと。この時点で行政が指導力を発揮できていればという点は残念ですが、今回成猫は全頭不妊手術済みとなり、子猫も譲渡先で不妊手術の目処がたったことはよかったと思います。今後も同じことが起こらないよう行政には継続して見守りをお願いしたいと思います。


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