1_鹿児島県さつま町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.1
申請日:2023年4月10日
申請/実施責任者:さつま町役場 町民環境課
場所: 鹿児島県 薩摩郡さつま町
居住者:当事者本人(72歳、男性、無職)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:40頭
手術日:5月10日
協力病院:はちどりTNR病院(さつま町分院)
チケット発行数:40枚
手術頭数:40頭
協働ボランティア:動物愛護団体くるみの森

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 数年前、近所に捨てられていた猫1頭を保護したことがきっかけ。
  2. 近くに交通量の多い国道が通っており、近隣に捨てられる事例が絶えず、飼い猫に与えていた餌に寄り付き住み着いた。不妊手術をせず行き来していたため、猫が増えた。
  3. 近隣住民から、動物愛護団体に連絡があり現場を確認した際に多頭飼育が発覚。
  4. 町で作成している適正飼養ガイドラインを渡し、近隣住民とのトラブルを起こさないためにも、適正飼養を依頼した。
  5. 本人が身寄りもなく、収入もわずかな年金のみであるが、捨てられた猫を放っておくことができずに飼育し現在の状態にまで至った経緯から、近隣とのトラブルを回避するためにもまずは多頭飼育救済枠で不妊手術を行い、引き続き適正飼養の指導を行うことが大事だと思い、申請を決定した。
  6. 以前から放置されているゴミ等はそこまで減っていないが、猫用のトイレや餌場を設けて適正飼養に向けての努力がみられ、トイレや餌場の設置により手術前からすると改善されてきている。
  7. 手術を受けたことで、敷地外に出入りすることが少なくなった。現在いる猫が寿命を全うするまで、当事者が現在の場所で飼育する。
手術日 オス メス 耳カットのみ
5月10日 14 25 1 40
14 25 1 40

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
今回の多頭飼育崩壊の事例についても、どうぶつ基金さんのご理解をいただき、ボランティア団体と協力して救済することができた。町内には、まだ多頭飼育崩壊しそうな事例があるようなので、情報収集や準備に努め、救済を行いたい。


どうぶつ基金スタッフコメント
最初は捨てられていた野良猫を放っておけずに餌やりをしていただけだった、という事例です。しかし屋外に餌を置いていたら、集まってくる猫が増え、そこで不妊手術がなされていなければ猫がどんどんと増えていくことは明白です。現在いる猫の寿命が全うするまで当事者は飼養するとのことですが、高齢でもあることから、行政は、飼養環境の改善についての指導と見守りを引き続きお願いしたいと思います。


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