21_北海道小樽市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.21
申請日:2022年8月3日
申請/実施責任者:小樽市保健所 生活衛生課
場所:北海道 小樽市
居住者:当事者本人(62歳、女、無職)母(82歳、無職)弟(61歳、無職)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:41頭(42頭で申請するも手術実施前に1頭が亡くなった)
手術日:2022年8月16日、17日
協力病院:Mobile VET Office
チケット発行数:30枚(手術済み12頭を除く30頭分を申請)
手術頭数:29頭(手術実施前に1頭がなくなったため)
協働ボランティア:銭函cat’s eye、NPO法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道(技術補助)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 13年前、譲渡会で譲渡してもらった子猫(メス)1頭と野良の子猫3頭を飼い始めた。
  2. 4頭の子猫が未手術でオス・メス混在していたため、ここから繁殖して増えていった。当初は生まれた子猫を譲渡していたが、急に生まれる頭数が増えて多頭飼育に陥ったと思われる。
  3. 2019年8月に当事者から「猫が増えて困っている。経済的にも余裕がないので何か良いアドバイスはないか」との相談があり多頭飼育が発覚。
  4. 当事者には片方の性別からでもよいので不妊手術を実施すること、保健所の飼い主探しを利用して生まれた子猫を譲渡してくこと、また、すぐに手術ができない場合は雌雄を分ける等の繁殖制限を行うよう指導した。
  5. 3年間経過を見守ってきたが、当事者の失業で収入が断たれて手術が進まなくなった。また、当事者の体調が悪化して一時的に飼育がままならない状況となり、無料不妊手術チケットによる手術について話をしたところ当事者も希望したため申請に至った。
  6. すでに手術済みの12頭を除く30頭分を申請。手術実施前に1頭が亡くなってしまったが、残る29頭は手術を受けることができ、現場の猫は全頭手術済みとなった。
  7. 多頭飼育ではあるが飼育環境は比較的良好である。当事者も日常の清掃に努めている。
  8. 術後はマーキングや悪臭も軽減した。発情によるストレスも減っていると思われ、鳴き声等もおさまっている。
  9. 猫と当事者家族はこのまま同じ場所に住み続ける。今後は譲渡に向けて当事者の了解が得られるように説得を続けていく。
手術日 オス メス 耳カットのみ
8月16日 5 14 0 19
8月17日 9 1 0 10
14 15 0 29

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
実施予定の猫をすべて手術できたことは大変良かった。福祉部局と連携し、人の生活環境の向上と猫の譲渡を進めていくことが今後の課題と考えています。


どうぶつ基金スタッフコメント
多頭飼育状態は3年前から把握されていました。
その時点では今ほど頭数も多くなかったのではないでしょうか。
42頭(申請時)のうち12頭が手術済みでしたが、多頭飼育崩壊の解決において最も重要なことは、全頭を一斉に手術することです。ゆっくり進めていたのでは猫の繁殖スピードに追い付きません。劣悪な飼育環境であればなおさら、猫の心身には大きな負担がかかります。もしも把握時に申請がされていたら…手術前に亡くなった1頭は現在も生きていたかもしれません。とても残念です。
しかしながら、本件の当事者には自ら解決する意思があり、日常的な清掃に努めるなど現状を変えたいという思いが見てとれます。一般家庭で41頭の猫を飼育していることの異常さを冷静に受け止め、猫たちが今後幸せに暮らしていけるよう、行政やボランティアとともに譲渡先探しに尽力してほしいと思います。


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