78_千葉県千葉市多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 

申請No.78
申請日:2022年2月3日
申請/実施責任者:千葉市動物保護指導センター
場所:千葉県千葉市
居住者:当事者本人(44歳、女、サービス業勤務)、息子(20歳、アルバイト)、母(70代、無職)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:24頭
手術日:3月15日
協力病院:ふー動物病院 袖ヶ浦
チケット発行数:22枚(手術済2頭を除く22頭分を申請)
手術頭数:20頭(1頭は申請後に当事者が譲渡、1頭は幼齢で体格が小さく獣医師判断により手術見送り)
協働ボランティア:ネットワーク連

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 4年前にメスの子猫を1頭保護した。
  2. 最初に保護した猫に不妊手術をせず、その後に増えた猫に対しても不妊手術をしなかったため、妊娠出産を繰り返し、約4年で多頭飼育崩壊状態となった。
  3. 当事者本人から猫の引き取り相談があったことにより発覚。
  4. その際、室内飼いの徹底、里親探し、雌雄を分けて飼養すること、妊娠している猫の手術について指導を行った。
  5. しかし当事者本人は、仕事についているものの全頭の不妊手術費用を負担する経済的余裕はなく、持ち家も事情があって手放す可能性が高いため解決までの時間的余裕もない。そこで、ボランティアの協力を得て申請を決定した。
  6. 当事者が変則勤務で休みが取りづらく、車の運転ができる人員もおらず、また期日面での問題もあったことから、協力病院の往診による当事者宅での手術となった(どうぶつ基金に事前申請したうえでの決定)。
  7. 手術対象22頭のうち1頭は手術前に当事者自身で譲渡し、もう1頭は幼齢かつ体格が小さく獣医師判断によって手術中止となった。幼齢の1頭については、当事者の費用負担により近隣病院で7月に手術予定。
  8. 手術後にボランティアが計8頭を保護し、現場の猫の総数は15頭となった。最終的に当事者は猫1頭のみを継続飼養することとし、知人への譲渡やボランティアの協力を得て譲渡先探しを進める。現在の住居は引っ越し予定である。
手術日 オス メス 耳カットのみ
3月15日 7 13 0 20
7 13 0 20

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
当事者が多忙であることや経済的な理由から、当初手術やウイルス検査にやや消極的であり、初動がやや遅くなった。初めてどうぶつ基金を利用したため、不慣れな点も多かった。


どうぶつ基金スタッフコメント
持ち家を手放す予定で期日的な問題があること、同居家族を含めて運転者がおらず猫の搬送が困難であることなどから、事前に担当行政から往診による手術の相談がありました。ご協力をいただいた協力病院には、この場を借りてお礼を申し上げます。
こちらの案件は、当事者から猫の引き取り相談があったことにより多頭飼育状態が発覚しています。1頭のメス猫を保護し、不妊手術をせずに飼育して増えるだけ増えたら引き取り相談…。無責任としか言いようがありません。支援後にボランティア団体が8頭を保護していますが、現場にはまだ15頭の猫が残っています。うち1頭は未手術の幼齢猫です。手術可能な時期がくれば当事者が費用を負担して手術予定とのことですが、これまでの経緯を見れば必ず確認が必要です。また、手術前に当事者が譲渡した1頭についても、現時点で手術済みかどうかが把握できていません。その現場の猫が減ったらOKではなく、新たな多頭飼育崩壊を生みださないためにも、現場の猫の行き先や手術の実施状況には注意を払うべきと考えます。
今の日本では、誰でもいつでも、どのような状況であっても犬や猫を飼うことができます。飼う人間の資質が問われることはありません。動物取扱業者への規制と同じく、一般の飼い主に対しても「自浄能力が期待できなければ法で制限すべき」という時代がやってくるのかもしれません。


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