3_北海道千歳市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.3
申請日:2021年2月19日
申請/実施責任者:千歳市 市民環境部市民生活課
場所:北海道千歳市
居住者: 当事者本人(60歳、女、派遣職員)、娘(22歳)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:42頭(申請時は25頭と把握)
手術日:3月17日、25日、26日、27日、4月3日
協力病院:Mobile VET Office
チケット発行数:25枚
手術頭数:26頭(1頭はボランティアの費用負担により手術済)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 3~4年前、当時同居していた当事者の母が、ごみステーションに捨てられていた猫2頭を可哀想と思い、家に連れてきたのが始まり。
  2. 猫が増え始めた頃には当事者が病気で入院したり(現在は通院できるまで回復)、当事者の母が年金等を使い果たすなど(のちに認知症と判明)、金銭的に余裕がなく不妊手術を行うことが困難な状況であった。
  3. 子猫が生まれたら知人に引き取ってもらうなどし、これまでに8頭を譲渡している。
  4. 引取先を見つけられなくなり千歳保健所へ直接相談するも、担当者から「急に言われても、今は収容している動物がいっぱいで引き取り出来ない」と言われ、どこにも相談できなくなった。
  5. 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により当事者の仕事が激減。当事者が倒れたら猫の世話をし続けることが難しいと同居する娘に強く言われたことから、ボランティア団体に相談。
  6. 2021年2月にボランティア団体から行政に連絡が入り多頭飼育が発覚。
  7. 当事者からの情報提供および現地訪問の結果から猫の総数25頭で申請。しかし、捕獲時に再訪問したところ、子猫が新たに生まれていたこと、また、初回訪問時に立ち入ることのできなかった部屋に猫が数頭いたことが発覚。最終的に総数42頭となった。
  8. 手術済み26頭のうち1頭は、ボランティアが不妊手術費用を負担。
  9. 未手術の16頭についてはいずれも生後4ヵ月以内の子猫であり、譲渡先で手術を予定している。
手術日 オス メス 耳カットのみ
3月17日 10 5 0 15
3月25日 2 3 0 5
3月26日 1 1 0 2
3月27日 1 0 0 1
4月3日 2 0 0 2
16 9 0 25

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
まずは本件の事情をご理解いただき、無料不妊手術チケットを発行していただいたことにお礼を申し上げます。
本件は当市で2例目の多頭飼育崩壊案件でした。1例目の対応で得た経験や知識を活かし、当事者への対応や関係機関との調整をスムーズに行うことができたと感じております。
しかし、現場対応後の当事者への連絡調整が遅くなり、どうぶつ基金様への事後報告が遅れてしまいました。本件での経験と反省点を活かし、今後の動物関連業務に努めてまいりますので、今後ともご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。


どうぶつ基金スタッフコメント
申請当初は25頭との情報でしたが、実際には42頭の多頭飼育崩壊でした。
支援開始までに多くの子猫が産まれてしまったこともありますが、行政が初回訪問時に立ち入りできなかった部屋から捕獲時に数頭の猫が見つかっています。当事者が支援後に「気に入っている猫を継続して飼育したい」と申し出ていることから、意図的に隠していた可能性も否定できません。もしそうであるなら、保健所へ安易な引き取り相談をしていた経緯も含め、大変身勝手だと感じます。
多頭飼育救済を成功させるには全頭手術が絶対です。そうでなければ、行政、ボランティア団体、どうぶつ基金と多くの関係者が協働した結果が水の泡となります。頭数確認においては当事者の申告を鵜呑みにせず、住居の隅々まで確認すること。申請を検討している行政の方への大切なアドバイスです。


 
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