54_埼玉県宮代町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.54
申請日:2025年12月3日
申請/実施責任者:宮代町 環境資源課
場所:埼玉県南埼玉郡宮代町
居住者:当事者本人(34歳、女、無職)、母(62歳、パート)、弟(32歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):7頭(1頭)
手術日:12月19日
協力病院:いながき動物病院
チケット発行数:6枚(手術済み1頭を除く6頭分を申請)
手術頭数:6頭
協働ボランティア:なし
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 5年前にペットショップ等から2頭(雄雌1頭ずつ)を購入、この2頭の間で子猫が生まれる。
- さらに1年後、新たに2頭をペットショップで購入、先住猫との間に5頭の子猫が生まれ10頭になった。1頭は去勢手術をしたものの、その他の猫は未手術であった。
- 当事者は精神疾患を患っており、また、移動手段がなかったことから動くことができず、その後も頭数は増え続けた。現在は譲渡等で頭数が減って7頭となっている。
- 当事者が猫を譲渡した方からの通報により発覚。当事者から追加譲渡の相談があり、猫の写真を確認したところ、生活環境が劣悪で猫の状態が良くないと感じた。その方が当事者に確認すると、猫が増え続けて金銭面の負担が大きいとの話があったことから町に通報があった。
- 不妊手術の必要性について指導するも、このままでは頭数が増え続けることや糞尿等による近隣を含む住環境への悪影響を考慮。本来は当事者が負担して行うべきではあるが、行政の介入が必要と判断し申請に至る。
- 7頭のうち1頭は手術済みであったため、残り6頭分を申請し、全頭の手術が無事に完了した。
- 環境改善について片付け等行うよう指導に努めたが、当事者の体調が芳しくなく改善されていない状況。引き続き、飼養環境を定期的に確認して状況把握および改善に努める。
- ボランティア団体から6つのトイレを譲ってもらい、全頭+1のトイレを確保することができた。当事者に提供して設置するよう指導。猫の健康状態は良好である。
- 譲渡先を探しつつ、当事者が全頭の飼養を継続する。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 12月197日 | 2 | 4 | 0 | 6 |
| 計 | 2 | 4 | 0 | 6 |
【現場写真(支援前)】


今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
全頭手術済となり、手術後も猫の健康状態に異常はなく、なにより増え続けるリスクがなくなりよかったと思う。しかし、指導に努めたものの当事者の体調が優れず、飼養環境の改善について思うように進まなかったことが反省点である。
どうぶつ基金スタッフコメント
ひとまず全頭が手術済みとなりました。完全室内飼育であるため、当事者が新たに猫を迎えない限り、これ以上増えることはありません。ただ、当事者の体調不良等もあり、支援中に飼養環境の改善を叶えることは残念ながらできませんでした。行政には、飼養環境の確認と改善指導を継続していただくほか、新たな猫を迎え入れていないかについてもチェックを行っていただきたいと思います。
本件当事者は、ペットショップから猫を購入していました。
ペットショップでは、お金を払いさえすれば、犬や猫はもちろん、ウサギや鳥類、爬虫類からエキゾチックアニマルまで、誰でも何でも購入することができます。大きな憤りを感じますが、ペットショップやブリーダーを批判するだけでは、流通のなかで「命」を消費していく社会を変えることはできません。法的な整備も必要にはなるでしょうが、何よりも買い手の意識を変えていく必要があります。私たちにとって大きな課題であり、取り組み続けなければいけない問題です。



