26_沖縄県うるま市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.26
申請日:2025年8月21日
申請/実施責任者:うるま市 環境政策課
場所:沖縄県うるま市
居住者:当事者本人(74歳、男、サービス業)、妹(69歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):21頭(0頭)(20頭で申請するも実際は21頭だった)
手術日:11月2日、3日
協力病院:TNRなかぐすく
チケット発行数:20枚
手術頭数:20頭(高齢猫1頭が健康状態により手術対象外となった)
協働ボランティア:一般社団法人 琉球わんにゃんゆいまーる
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 19年前、衰弱していた野良猫1頭を保護して飼い始めた。
- 室内外を自由に行き来していたため、野良猫と交配して子猫を4頭出産。その後も、新たに野良猫を保護したり、当事者宅前に捨てられた子猫を保護したりするなどして飼育頭数が増えていった。
- 里親を探すなどして飼育数を減らす努力をしていたが追いつかず、飼い始めて9年ほどで多頭飼育状態に陥った。
- 地域猫活動を行っている個人ボランティアが、当事者宅における猫の多頭飼育を発見。当該ボランティアが自治会へ相談し、地域自治会から本市への情報提供があったことから発覚した。
- 高さのないケージに閉じ込めた状態での飼育環境であったため、ケージのサイズや形状の変更について依頼。トイレの増設、また、汚れや藻がついた器等を清掃するよう指導した。
- 当事者は74歳と高齢で無職の妹と二人で暮らしており、当事者の収入のみで生計を立てている。69歳の妹は昨年病気で入院し、現在は退院しているものの通院が続いている。猫がこれ以上増えると、今後、生活困窮に陥る恐れがあることから申請を決定した。
- 20頭で申請していたが、その後、行方不明になっていた1頭が戻ってきて総数21頭になった。うち1頭が15歳以上の高齢猫で健康状態が良好ではなく、獣医師判断で手術対象外となったため、20枚のチケットで手術が必要な猫全頭の手術を完了した。
- ボランティア団体や地域住民の協力もあり、支援後は敷地や室内は清潔な状態が保たれている。健康状態が悪そうな猫は見受けられない。
- これまで使用していた当事者自作の狭いケージはすべて廃棄。どうぶつ基金とボランティア団体から提供された3段ケージを新たに設置し、運動スペースを確保した。
- 21頭は当事者が飼養を継続するが、今後、2~3頭ほどが譲渡される予定である(県外で保護活動を行っている方のため、現在調整中となっている)。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 11月2日 | 6 | 2 | 0 | 8 |
| 11月3日 | 4 | 8 | 0 | 12 |
| 計 | 10 | 10 | 0 | 20 |
【現場写真(支援前)】


今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
ボランティア団体や地域住民の皆さまの協力があり、事業を円滑に進めることができました。また、どうぶつ基金とボランティア団体から3段ケージやトイレ等を支援いただき、猫と当事者にとって住みよい環境を整備することができました。
一方で、手術直前に行方不明の猫が戻ってきていたことが発覚するなど、当事者とより密に連絡を取る必要があったと反省しています。
どうぶつ基金スタッフコメント
本件は、不妊手術後の飼育環境改善により深く関わるテストケースとして、3段ケージや必要な備品を支援しました。当事者は、手術後であれば室内で飼養していきたいと話しており、支援前から室外で自由に暮らしていた6頭を除いて室内での飼育となります(他の猫との関係でフリーが難しい子は3段ケージ)。清掃も行われており、飼養環境が整ってきていると感じました。
申請時より1頭増えて総数21頭となりましたが、行方不明だった子が戻ってきたのは喜ばしいことです。高齢の猫1頭を除いて手術済みとなり、複数頭の保護も予定されています。当事者には、今後も行政やボランティア団体、地域住民の皆さまの手を借りながら、猫たちが健やかに穏やかに暮らせるよう飼い主としての責任を果たしていただきたいと思います。



