50_大阪府松原市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.50
申請日:2023年10月12日
申請/実施責任者:松原市 市民生活部環境予防課
場所:大阪府松原市
居住者:当事者本人(51歳、男、派遣社員)、長男(25歳、無職)
居住環境:賃貸/アパート
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:27頭
手術日:10月24日、10月25日
協力病院:ねことわたしスぺイクリニックKOBE
チケット発行数:23枚(4頭はすでに手術済み)
手術頭数:23頭
協働ボランティア:特定非営利活動法人KATZOC

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 4~5年前、知人から猫3頭を譲渡され飼い始めた。
  2. はじめは3頭だけ飼養していたが、軽い気持ちで子猫1頭をもらってきた。
  3. 当事者本人が猫に対して無頓着で、頭数の増加をあまり気にしなかったこともあり、その後、約5年でどんどん増え、一時は50頭近くになったこともあるが、現在は27頭である。
  4. 猫が原因となり以前の住居を退去させられ、新たな引越先で近隣住民とトラブルになった。警察に通報されたことから市のほうへ警察・住民の双方から情報が入ることとなった。
  5. 当事者に対し、完全室内飼育の継続、飼育環境の清潔さの維持、大阪府への多頭飼育届の提出を指導した。
  6. 現在は転居したてで、飼育環境的には比較的清潔であったが、この機会に不妊手術を行わなければ、今後の飼育環境並びに生活環境まで悪化することが容易に想像でき、そのような状況になれば近隣住民との更なる軋轢が懸念されるため申請に至った。
  7. 4頭はすでに手術済みのため、23頭の手術を行い全頭不妊手術済みとなった。
  8. 室内環境は当初から比較的清潔に保たれていたがそれを維持し、トイレや運動スペースも確保された。
  9. 当事者と猫はこのまま同じ場所に住み続ける。
手術日 オス メス 耳カットのみ
10月24日 10 5 0 15
10月25日 1 7 0 8
11 12 0 23

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
相談が入ってから、比較的迅速に対応できた。
大阪府動物愛護センター、松原市環境予防課と協働ボランティア団体との連携がうまくいった。


どうぶつ基金スタッフコメント
ひとまず今回の支援で全頭手術済みとなりましたが、本当の解決はこれからではないでしょうか。
以前の住居を猫の問題で退去させられており、今回、多頭飼育崩壊が発覚したきっかけも近隣住民とのトラブルです。今後、当事者には近隣住民の理解を得るための努力が求められます。また、申請前の猫の状態は「餌が十分でなく栄養不良で骨が浮き上がって見えるほど痩せている」と報告されています。室内環境は比較的清潔に保たれ、支援後はトイレや運動スペースが確保されたとのことですが、食事や猫の健康状態についても注視していく必要があります。
猫の譲渡は物のやり取りではありません。そこには命があります。決して「軽い気持ち」で譲り受けるものではないのです。多頭飼育崩壊の当事者のなかには猫の頭数が増えることはもちろん、その生死にすら関心のない人がいます。私たちにとっては当たり前の「命の重さ」が理解されないことに憤りを覚えますが、批判するだけではなく「なぜそうなってしまうのか」を考えること、「どうしたら伝わるのか」を考えることをやめてはいけない、あきらめずに試行錯誤しなければいけないと感じています。


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