18_和歌山県新宮市多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 

申請No.18
申請日:2021年7月2日
申請/実施責任者:新宮保健所
場所:和歌山県新宮市
居住者:当事者(43)主婦、夫(54)魚屋、長女(6)学生
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:9頭
手術日:7月30日、8月26日
協力病院:さくら動物病院
チケット発行数:6枚
手術頭数:6頭(未手術の1頭は自費にて手術を受けさせ譲渡先を探す予定)

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 2年前にインターネットの里親募集でメス猫を1頭飼い始めた。子猫を3頭産んだため、不妊手術を受けさせたいと動物病院に連絡したが混んでいてできなかった。当地域は動物病院が非常に少なく、不妊手術がすぐに受けられない事態が散見されている。
  2. 当事者の健康問題などもあり、手術できるタイミングを待っているうちに猫がどんどん増えてしまい、自費での手術が難しい状況になってしまった。
  3. 現在、全頭の手術を自費で一度に行うのは非常に厳しい状況。1頭ずつ手術している間に猫が繁殖し、収拾のつかない事態になることを当事者は非常に恐れている。
  4. 10頭のうち1頭は自費にて手術を実施済み。子猫3頭は里親を探す予定で成猫6頭の手術を希望していたが、結果的に成猫5頭、子猫1頭をチケットで手術した。
  5. 成猫のうち1頭は屋外で餌を与えている野良猫と判明したため、その1頭については、和歌山県の地域猫対策制度を用いて後日手術を実施する。
  6. 手術前から猫の状態や飼育環境については良好。術後は市の支援センターからヘルパーが週2回サポートに入っており、清掃状況が大幅に改善されたほか、オス猫がスプレー行動をしなくなったため匂いも軽減されている。
  7. 未手術の子猫2頭のうち1頭は譲渡されたが、1頭は譲渡先が見つかっておらず、当事者が自費で手術を実施し里親探しをする予定。
手術日 オス メス 耳カットのみ
7月30日 1 2 0 3
8月26日 1 2 0 3
2 4 0 6

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
当事者自ら、早期に行政に助けを求めたため、比較的猫の数が少ない状態でスムーズに手術を終えることができた。危機的な状況であることを当事者がよく理解しており、捕獲にも非常に協力的であった。協力病院が遠方で搬送に片道4時間以上かかるため、職員や猫にかかる負担は軽くなかったと思われる。
未去勢の子猫1頭については将来の不安が残るため、確実に不妊手術を受けさせるようフォローアップしていく予定である。


どうぶつ基金スタッフコメント
当事者はインターネットの里親募集で最初の1頭を譲り受けています。
幼齢などで譲渡までに手術ができなかったのか?行政の報告書からは詳細が分かりませんが、最近、このケースのように未手術の猫を安易に譲渡する例が多いと感じています。不妊手術を行ってから譲渡する、その時点で手術ができない状況であれば譲渡後に必ず手術実施状況を確認する、それがボランティアに課された責任の1つではないかと思います。
譲渡した猫が多頭飼育崩壊のきっかけになってしまう、そんな悲しいことはありません。命を救うためのボランティア活動であればなおさら、抜かりのない譲渡を実施してほしいと心から思います。
また、この地域はもともと動物病院が少なく、必要な時に不妊手術を受けることが難しいとのこと。未手術の成猫1頭と子猫1頭が手術済みとなるまで気は抜けませんが、行政がしっかりフォローアップしてくれるでしょう。


 
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