24_沖縄県糸満市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.24
申請日:2025年8月12日
申請/実施責任者:糸満市 市民健康部 市民生活環境課
場所:沖縄県糸満市
居住者:当事者本人(87歳、男、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):16頭(3頭)
手術日:9月17日、19日、24日、10月3日、10日、17日、24日、31日
協力病院:豊見城動物高度医療センター
チケット発行数:16枚
手術頭数:12頭(子猫3頭が死亡、老猫1頭が獣医師判断により未手術)
協働ボランティア:なし
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 2018年頃に野良猫を1頭保護して日常的に餌を与えるようになった。
- そのうち近隣から他の野良猫が集まるようになり、餌を与えたところ居ついてしまい、子猫が生まれて多頭飼育状態に陥った。
- 2025年7月、近隣住民からの情報提供・相談等により発覚。
- 室内で雄雌を分けて飼育するよう指導を行うも、市に訪問時にはすでに10頭以上の猫がいる状態で有効ではなかった。
- 当事者は要支援の状態で、年金しか収入がなく経済的に厳しい状態である。今いる猫を飼い続けながら里親を探す意思はあるが、現状では猫が増える一方であり、周囲の方々に影響が出るおそれがあることから申請に至る。
- 手術前に子猫3頭が栄養失調により死亡。また、老猫1頭は獣医師の判断により手術を断念した。この4頭を除く12頭は全頭チケットにより手術済みとなった。
- ボランティア作業員が猫の餌やり場所を清掃し、汚れや臭いは当初よりは改善したが不衛生な環境は完全には改善されていない。猫の様子は手術前後で変わりなく、病気をしている猫も見受けられない。
- 未手術の老猫1頭を含めた13頭は引き続き当事者が飼養する。今後、猫が増えないよう見回りを行っていく。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 9月17日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 9月19日 | 0 | 1 | 0 | 1 |
| 9月24日 | 1 | 1 | 0 | 2 |
| 10月3日 | 0 | 2 | 0 | 2 |
| 10月10日 | 0 | 2 | 0 | 2 |
| 10月17日 | 1 | 1 | 0 | 2 |
| 10月24日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 10月31日 | 0 | 1 | 0 | 1 |
| 計 | 4 | 8 | 0 | 12 |
【現場写真(支援前)】


今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
頭数が多く捕獲に時間がかかったこと、猫が行き来する餌やり場所などの衛生環境改善が完璧ではないことから自己評価は70点としたい。
どうぶつ基金スタッフコメント
飼育環境の改善や残った13頭の譲渡先探しなど課題を残す結果となりましたが、それでも、ここで繁殖を止められたことで解決に向けた次のステップに進むことができます。当事者の年齢の問題もあり、今後は譲渡によって少しずつでも頭数を減らしていくことが必要です。行政には指導と見回りを継続しつつ、今回の支援が無駄になることがないように当事者のサポートをお願いしたいと思います。
本件当事者のように、飼育の意思がなく餌を与えているだけの「餌やりさん」がいつしか「飼い主」となって多頭飼育崩壊に陥るケースは後を絶ちません。地域で「飼い主のいない猫」の問題にしっかり向き合ってTNRを進めること、それが多頭飼育崩壊の予防につながります。行政だけではなく地域全体が認識をあらためてほしいと切に願います。
手術前に亡くなった子猫3頭の死因は栄養失調とのこと、もう少し早く支援が入っていれば…と思うと残念でなりません。



