50_沖縄県糸満市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.50
申請日:2022年11月29日
申請/実施責任者:糸満市 市民生活環境課
場所:沖縄県糸満市
居住者:当事者本人(85歳、男性、独居、無職)
居住環境:貸家/戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:6頭
手術日:2022年12月8日、2023年1月27日、2月22日
協力病院:豊見城動物高度医療センター
チケット発行数:6枚
手術頭数:6頭
協働ボランティア:命どぅ宝まもり隊

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 20年前に友人からオス猫を1頭もらわないかと言われ、乗り気ではなかったが友人に押し切られて飼育を始めた。
  2. その後、メスの野良猫がやってきて2頭になり徐々に頭数が増え始めた。3、4年前に友人が亡くなったことで当事者宅に来る猫もさらに増えていったが、猫が逃げたり事故にあったりして多い時でも8頭ほどだった。
  3. 3年前、当事者を担当していたケアマネージャーから包括支援係への相談により多頭飼育状態が発覚。当事者は入院が必要な状態だったが、猫の世話があるからと入院を拒否。現場を確認すると4頭の猫がいた。
  4. 2021年に包括支援係とボランティア団体が、施設入居や猫の不妊手術について話し合ったがまとまらず。介護認定が出たので施設入居を勧めているが、猫がいるため入居を拒否していると施設管理者から連絡が入った。
  5. 申請時も当事者は現場宅で生活していたが、住宅は倒壊寸前で衛生環境も非常に悪い。当事者の施設入居にあたって、猫も施設の一角に移動してもらうには繁殖防止の観点から不妊手術の実施が絶対。しかし、当事者は生活保護受給者で手術費用を捻出することは難しいことから申請を決定した。
  6. 支援前と支援後で猫の様子は変わらない。当事者本人は施設に入居して猫も一旦移動したが、4頭が元の現場に戻ってしまったため、当事者と担当ケアマネージャーが餌を与えに行っている。家屋をどうするかは決まっておらず、現場の飼育環境は変わっていない。
  7. 残る2頭のうち1頭は支援後に譲渡先が見つかり、もう1頭は当事者が入居した施設周辺に住み着いている。
手術日 オス メス 耳カットのみ
12月8日 1 1 0 2
1月27日 1 2 0 3
2月22日 1 0 0 1
3 3 0 6

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
3年前に包括支援係が本件を把握した時点では4頭だったため、初動対応ができていたら猫の頭数は増えていなかったように思う。今回の多頭飼育救済にあたっては、飼い猫が室内外を出入りしていて捕獲する必要があったが、ボランティア団体、包括支援係、市民生活環境課で連携がとれたと思う。


どうぶつ基金スタッフコメント
当事者が、入院や施設入居にあたって猫を放置するような無責任な人ではなかったことが救いです。申請時点で確認できていた6頭については手術済みとなり、1頭は里親のもとで新たな生活が始まっています。4頭が現場に戻ってしまいましたが、これについては当事者や担当ケアマネージャーがお世話に通っているとのこと。もう1頭は当事者が入居した施設そばで暮らしており、それぞれが選んだ場所で今後穏やかに暮らしていけることを願います。
行政の振り返りにもありますが、3年前に支援ができていれば恐らく猫は4頭のまま、そして、当事者の施設入居を迎えるまでに全頭に譲渡先が見つかったかもしれません。やはり、多頭飼育崩壊の早期解決には行政内の連携が必要不可欠であると再認識しました。


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