39_茨城県石岡市多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 

申請No.39
申請日:2022年10月26日
申請/実施責任者:石岡市 生活環境課
場所:茨城県石岡市
居住者:当事者本人(61歳、女、無職)、長男(30歳、無職)
居住環境:貸家/戸建て
生活保護の受給状況:受給予定(相談中)
多頭飼育現場の猫の総数:80頭(40頭で申請していたが支援実施時に推定80頭と判明)
手術日:11月29日
協力病院:茨城さくらねこクリニック
チケット発行数:40枚(申請時に把握していた頭数分で申請)
手術頭数:40頭
協働ボランティア:個人ボランティア

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2017年~2018年頃、友人からオス1頭、メス1頭を譲り受けて飼育を始めた。
  2. 飼い始めから徐々に頭数が増えていき、3~4年ほどで現在の約40頭まで増加。
  3. 当時の交際相手が不妊手術に反対していたこと、また「猫を増やして猫カフェを開こう」との提案があったため不妊手術を実施しなかった。
  4. 数年前、当事者からボランティアへ多頭飼育について相談があり、ボランティアにおいて注視していた案件であった。相談当時から不妊手術をするよう当事者に依頼していたが、交際相手の反対もあり実施に至らず。
  5. 現在は交際相手と離れており、また、当事者の生活が困窮してきたことから「猫の餌やりもままならない」とボランティアに10月中旬に相談あり。ボランティアから市へ相談が寄せられ多頭飼育状態が発覚。
  6. ボランティアから当事者に不妊手術の実施を依頼したほか、数年前には県の動物指導センターが現場を確認し、不妊手術の実施や警察への相談などを指導している。
  7. 当事者の経済状況、不妊手術に反対していた交際相手との交際解消、当事者が不妊手術を希望したことから申請に至った。
  8. 貸家を清掃して元へ戻す予定であったが、想像以上に猫の糞尿等の悪臭が酷い状態。また、猫の頭数も多いことから別の家を新しく賃借して飼育しており、支援前と比較して飼育環境は劇的に改善した。現在は、餌やりやトイレ清掃など定期的なお世話をボランティアが行っている。前の住居は当事者本人が清掃を行ったが、糞尿等が除去しきれていない状態。
  9. 猫の健康状態に問題はないが、これまで当事者以外の人と接する機会がなく人に慣れていない状態である。
  10. 当事者への聞き取りでは30~40頭ほどということだったが、捕獲のため現場に入ったところ想定より多い60頭を捕獲。推定で80頭ほどいると思われる。1回目の支援で手術できなかった猫については、すでに2回目の申請を行っている。
    ※石岡市2回目のレポートはこちら
手術日 オス メス 耳カットのみ
11月29日 13 27 0 40
13 27 0 40

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
今回、無料不妊手術チケットによって不妊手術を受けさせることができ、また、猫の生活環境の改善に寄与することができました。当初は手術後の猫を現場に戻す予定でしたが、当事者宅が掃除をしてもなお酷い状態であったため、手術後の猫はボランティアが保護して譲渡先を探しています。
市で常備している捕獲器がなく、40台余りの捕獲器をすべてボランティアで用意してもらい、捕獲器の設置は当事者と行政が、猫の搬送を行政が担当しました。


どうぶつ基金スタッフコメント
当時の交際相手が不妊手術に反対していた、猫を増やして猫カフェを開こうという提案があった-。これが当事者が不妊手術をしなかった理由です。また、友人から猫を譲り受けたことが飼育を始めたきっかけとのことですが、譲り渡す方にも当然、命に対する責任があります。双方が責任を果たしていれば、猫たちが写真のような悲惨な環境におかれることはなかったと思います。
また、今回の案件に関しては申請前の現地確認が不十分であったと言わざるを得ません。完全室内飼育で40頭の申請が、実際に支援に入ってみたら倍の80頭近いと思われるとのこと。多頭飼育救済もTNRと同じく「すぐやる」「全部やる」が鉄則です。多頭飼育の当事者の多くは自分が飼っている猫の頭数を正確に把握していません。また、気に入っている猫を隠して申告するケースも数多くあり注意が必要です。


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