44_群馬県甘楽町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.44
申請日:2021年10月5日
申請/実施責任者:甘楽町 住民課 環境係
場所:群馬県甘楽郡甘楽町
居住者:当事者本人(女、60歳、無職)
居住環境:借家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:22頭(申請時は24頭と申告)
手術日:2021年11月25日、11月26日
協力病院:ふー動物病院
チケット発行数:20枚(未手術の猫20頭分を申請したが、実際には18頭だった)
手術頭数:16頭(2頭は行方不明、2枚は頭数の数え間違いにより不要となったため使用せず)
協働ボランティア:NPO法人群馬わんにゃんネットワーク

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 2018年に現場宅に転入した際、すでに住み着いていた2頭の猫の面倒を見るようになった。
  2. 半年くらいの間に床下で猫が出産を繰り返し、みるみる増えていった。
  3. 最初は自費で不妊手術をしていたが、すべての猫の面倒は見切れなくなり、そのうちに未手術の猫が妊娠してしまった。
  4. 猫は室内外を行き来している。室内では飼育場所が決まっておらず、1階と2階で計4か所、餌を置いている状況。
  5. 近隣住民から複数の苦情があったことにより発覚した。
  6. 当事者も猫が増えることに危機感を感じて不妊手術を望んでいるが、生活保護受給のため手術に充てる費用がなく困っているとの相談を受け申請に至る。
  7. 当事者の申告では猫の総数24頭、未手術の猫20頭とのことだったが、実際には総数22頭、うち4頭が手術済みで未手術は18頭だった。
  8. 手術対象18頭のうち、2頭が行方不明で捕獲できず未使用となった。
  9. 未手術の2頭については現在も見つかっていない。発見した際は2度目の申請を行いたいと考えている。
  10. 既に手術済みであった4頭と今回手術を行った16頭の計20頭は、当面、現場で当事者が飼育を継続する。当事者は引越しを希望しているが、その際には全頭を連れて引っ越す予定。
  11. 手術前に比べ整理されており、猫の管理がしやすくなった。
  12. 餌を2階の決められた場所に設置するようになり、野良猫が出入りして餌を食べにくる状況は改善されている。
手術日 オス メス 耳カットのみ
11月25日 2 0 0 2
11月26日 9 5 0 14
11 5 0 16

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
ボランティア団体の協力のもと、近隣住民にチラシを配布して事前に周知したことでトラブルなく事業を終えることができた。2頭が行方不明となってしまい、目標としていた頭数の猫は捕獲できなかったが、当事者が面倒を見ている16頭については捕獲・手術が実施できたのでよかった。


どうぶつ基金スタッフコメント
引っ越し先にいた2頭の猫、たった2頭の猫のお世話を始めたことが多頭飼育崩壊のきっかけです。猫が増えるにつれて危機感を覚え、数頭は不妊手術をしたものの猫の繁殖力には追い付きませんでした。
多頭飼育崩壊を防ぐには、一にも二にも不妊手術しかありません。しかし、多頭飼育崩壊に陥る当事者の多くがその費用を捻出できず、あっという間に事態が悪化します。そして行政もまた、飼い主のいる猫の不妊手術費用を助成することは難しく、悪化する事態を前に有効な対策を取ることができずにいます。
どうぶつ基金が実施している多頭飼育救済支援は、手術費用をどうぶつ基金が負担することで解決の後押しをするものですが、国や行政、獣医師会などが協力して全国的にこのような制度を作ることができれば、解決に至るケースがより増えるのではないでしょうか。
多頭飼育崩壊はすでに社会問題であり、国が、環境省が真剣に取り組むべき課題であると考えます。


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