32_群馬県伊勢崎市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.32
申請日:2021年8月20日
申請/実施責任者:伊勢崎市 環境部 環境保全課
場所:群馬県伊勢崎市
居住者:当事者本人(67歳、男性、製造業)
居住環境:貸家/アパート
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:24頭(うち1頭は手術済)
手術日:10月25日
協力病院:ふー動物病院(群馬)
チケット発行数:23枚
手術頭数:23頭
協働ボランティア名:群馬わんにゃんネットワーク

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 10~11年前に子猫を1頭拾い飼い始めた。
  2. 約7年前に2頭目となる猫を拾ったが、その猫がある日妊娠して戻ってきて子猫を産み、そこから繁殖していった。
  3. 当事者の知人がボランティア団体に相談したことから多頭飼育崩壊が発覚。
  4. 現場の状況や当事者の経済的状況から早期の対応が必要と判断し、申請に至った。
  5. 手術後の健康状態は良好で、室内の不要物を廃棄して運動スペースが十分確保されたことで、猫のストレスも軽減したようである。
  6. 捕獲終了後に清掃を行い、臭いについても多少減少したように感じる。
  7. 当事者は現場に住み続けることを希望しており、猫については2022年2月を目安に当事者本人が猫の里親探しを始め、可能な限り飼育頭数を減らしていく予定(目標は飼育頭数ゼロ)。
手術日 オス メス 耳カットのみ
10月25日 10 13 0 23
10 13 0 23

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
多頭飼育崩壊現場が今回初めてということもあり、捕獲に時間がかかってしまったが、無事に手術予定の猫すべての手術ができた。


どうぶつ基金スタッフコメント
多頭飼育救済支援において毎回感じること、それは「最初に不妊手術さえしておけば」ということです。
「お金がない」「病院が遠い」「手術をするのは可哀想」など、不妊手術をしない理由はいろいろありますが、未手術のメスを外に出せばほぼ100%妊娠します。数が増えれば増えるほどさらに費用の捻出は難しくなり、手をこまねいているうちにさらに状況は悪化、そして多くの当事者はここで猫のことを考えなくなります。そこからは、まさに坂を転げ落ちるようにヒトも猫も日常生活が壊れていきます。
今回のケースは、当事者の状況を心配した知人がボランティア団体に相談したことによって、何とか坂の途中で止まることができました。当事者は来年にも猫の里親探しを始めるとのことですが、これは簡単なことではありません。今後も猫の飼育環境の確認と当事者の見守りを継続する必要があるでしょう。


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