30_埼玉県東松山市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.30
申請日:2021年8月6日
申請/実施責任者:東松山市 環境政策課
場所:埼玉県東松山市
居住者:当事者本人(43歳、女性、パート)、未成年の子供5人(児童・学生ほか)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:24頭(申請時18頭、うち2頭手術済み)
手術日:8月19日、9月17日、10月18日
協力病院:堀どうぶつ病院
チケット発行数:16枚
手術頭数:13頭(子猫3頭は幼齢のため手術できず)

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 2年ほど前に4頭(オス2頭、メス2頭)の保護猫を預かったことがきっかけ。
  2. 保護猫として預かったメス2頭がそれぞれ3頭の子猫を生んだ。
  3. その後、オス2頭は去勢手術を行ったが、猫が近親交配することを知らなかったため繁殖を繰り返した。交通事故や子猫の病死等による減少があったものの、現在18頭まで増加しており、共食いなどの事象も確認されている。
  4. 想定外の繁殖に本人から市にSOSがあった。知人の他市議員に相談して、どうぶつ基金の多頭飼育救済支援や市から申請できることを知ったとのこと。
  5. 基本的には完全室内飼育のため、近所からの苦情等はない。
  6. 市と当事者で協力して片付け・清掃をし、飼育スペースが広がり衛生環境も改善された。また、不妊手術のほか3種ワクチンやノミダニ駆除薬も処方してもらうことができ、猫たちの健康状態の改善につながった。
  7. 申請当初は18頭だったが、チケット発行後に新たに子猫4頭が生まれてしまったほか、新たに成猫が2頭見つかり最終的に24頭となった。
  8. 新たに生まれた子猫4頭のうち3頭が亡くなり、幼齢のため手術ができなかった子猫3頭のうち2頭も事故・カゼ等によって亡くなった。成猫2頭は譲渡が決まり里親にて不妊手術を行うこととなったため、幼齢で手術不可となった子猫2頭が未手術。
  9. 猫たちは当事者が飼育を継続する。未手術の2頭については、追加のチケット申請を行うか里親を探すことを検討中。
  10. 環境政策課は全頭が不妊手術を終えるまで支援を継続する。今回の件をきっかけに、子育て支援課の社会福祉士も現場へ入っており、全頭の不妊手術完了後も見守りを継続する予定。また、当事者への猫の飼育指導については、県動物指導センターへも同行を依頼済みである。
手術日 オス メス 耳カットのみ
8月19日 4 4 0 8
9月17日 0 2 0 2
10月18日 1 2 0 3
5 8 0 13

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
期限内に手術できる年齢・月齢の猫については手術が完了しました。反省点は、最初に当事者が相談にきてから現場確認に入るまで2週間ほどかかってしまい、チケット発行後に新たに子猫が生まれてしまった点です。今後は、より迅速・柔軟な対応をこころがけたいです。
また、当事者が仕事・家事・子育てで多忙な中、なかなかまとまった時間が取れなかったこともあり、手術優先で日程調整を行ったことから、飼育環境の清掃支援が遅くなってしまいました。今回、粗大ごみや積み重なった糞など大まかな清掃までは終了しましたが、細かい飼育方法指導や里親探し支援など引き続きサポートを続けていく予定です。


どうぶつ基金スタッフコメント
猫を飼い始めたきっかけに「保護猫を預かった」とあります。その預かったうちの2頭がそれぞれ3頭の子猫を出産したことから、共食いという悲惨な状況にまで至りました。
当事者は誰から保護猫を預かったのでしょうか。
そして、どういう状況でそのまま飼育することになったのでしょうか。
行政の報告書からは分かりませんが、保護主が個人であれ団体であれ、保護した猫を預けるもしくは譲渡する場合は不妊手術をしてから引き渡すべきです。引き渡し時に手術が難しくても、未手術のオス・メスの組み合わせで預けるなどもってのほかであり、引き渡し後の不妊手術実施の確認も当然すべきです。
当事者の猫の繁殖能力に対する無知も原因の一つではありますが、安易に預かる・預ける、引き取る・引き渡すがこのような結果をもたらすということを、あらためて認識しなければいけません。


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