群馬県安中市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)㉗

申請No.27
申請日:2020年3月7日
申請/実施責任者:安中市役所
居住者:当事者(43歳、女)、長男(製造業、20歳)、次男(学生、18歳)、長女(学生、15歳)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護受給の有無:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:33頭
手術日:3月27日
協力病院:ふー動物病院(群馬分院)
チケット発行数:25枚(8頭はすでに不妊手術済みのため、残りの25頭分のみ申請に至る)
手術頭数:15頭(妊娠していた猫がいたのでチケットを使用せず手術をし、手術ができない子猫もいた為10枚使用できず)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 6年前にオス猫2頭とメス猫1頭を保護。
    2. 不妊去勢手術をすることを考えたが、当事者自身の子どもを育てることで金銭面的に厳しく、手術をすることができず、現在に至り33頭まで増えてしまった。33頭のうち8頭は不妊手術済み、2頭が妊娠中。
    3. 頭数が増えたこともあり、金銭面的に不妊去勢手術をすることが厳しい状態。
    4. トイレは設置してあるが間に合わず、トイレ以外の場所でも糞尿をしている。
    5. 餌に対して多額の費用が掛かってしまい、また、頭数が多いため猫同士が喧嘩をしてしまう。
    6. 近親交配での繁殖もあり、奇形の姿で生まれたり、亡くなった状態で出産される場合がある。
    7. 当事者はこのまま同じ場所に住み続け、手術後の猫は当事者の元へ帰す。子猫5頭についてはNPO法人群馬わんにゃんネットワークが里親を探す。
    8. 妊娠していた猫がいたのでチケットを使用せず手術をし、手術ができない子猫もいた為10枚使用できず
手術日 オス メス 耳カットのみ
3月27日 9 6 0 15
9 6 0 15

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・猫の数の把握が正確にできていなかった。


どうぶつ基金スタッフコメント
多頭飼育崩壊はたった数頭の猫から始まります。「不妊手術をしていれば…」と悔やんでも後の祭り。数が増えれば増えるほど費用がかさみ、ますます不妊手術を受けさせることが難しくなって悪循環に陥ります。
今回もそのようなケースでしたが、行政、愛護センターのボランティア、どうぶつ基金の協働ボランティアでもある群馬わんにゃんネットワーク様が協力して、解決の一歩を踏み出すことができました。元の状態に戻ることのないよう、今後も関係者による定期的なサポートを希望します。


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現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計