富岡市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)⑨

申請No.9
申請日:2018年10月31日
申請/実施責任者:富岡市環境課
場所:群馬県富岡市
居住者:当事者本人(67歳、男)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:15頭
手術日:11月9日、10日、12月7日
チケット発行数:15枚
協力病院::ふー動物病院(群馬分院)
手術頭数:15頭

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

        1. 当事者宅は今年の夏に行った多頭飼い施術を実施した自宅の2軒隣の家。前回施術を行った家の猫の調査・実施を行った際に近所からの情報で多頭飼育していることが発覚した。
        2. 初めに保護した猫は1頭だったが大きな古い木造の農家の家でドアが閉まっていても床下や2階などいろいろな場所から猫が出入りできるために、どんどん数が増えていってしまった。
        3. 近所からの苦情も多く県道に面しており猫が轢かれてしまうことも多い。
        4. どこからの出入りも可能なため家の中で餌を与えるも、知らない猫が出入りしている。
        5. 近所の方からの情報をもとに、行政と群馬わんにゃんネットワークが当事者宅を訪問し、全頭を不妊手術するにいたった。
        6. 猫は全て当事者宅に戻し生活している。今までと同じ空間での生活だが当事者は猫のことを思って生活している。

       

手術日 オス メス 耳カットのみ
11月9日 6 7 0 13
11月10日 1 0 0 1
12月7日 0 1 0 1
7 8 0 15

【現場写真(支援前)】
s_DSC_1269_2018_04_03.jpg 


【現場写真(支援後)】
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今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・多頭飼い当事者と猫の関係が良好なため警戒心があまりなく直ぐに捕獲でき、すべて手術ができた。


どうぶつ基金スタッフコメント

以前にも多頭飼育救済の実績がある地方公共団体からの申請であった。「先日55匹の多頭飼い現場の猫をどうぶつ基金の無料不妊手術チケットを使って手術した際、その現場から2軒隣の家でも15匹程度に増えてしまっている家があると近所の方からの情報で、近所もみんな困っているとういうことで今回もチケットを発行していただければ、一気に施術したい。」という内容。多頭飼育の猫には所有者(飼い主)がおり、飼い主と猫ボランティアが直接かかわることは危険でうまくいかないことが多くあるが、行政との連携がうまくいけば早期介入でき、崩壊という状態に至る前に解決への糸口をつかむことができる。行政、地元ボランティア、飼い主が連携して多頭飼育の問題に取り組めた事例であった。


現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計
富山県富山市 0 6 0 0 6
茨城県石岡市 8 16 0 0 24
大阪府豊中市 8 9 0 0 17
東京都中野区 7 8 0 3 18
東京都多摩市 6 5 0 0 11
沖縄県名護市 13 11 0 9 33
茨城県笠間市 14 7 0 0 21
岐阜県関市 5 8 0 0 13

 

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