63_群馬県伊勢崎市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.63
申請日:2023年3月3日
申請/実施責任者:伊勢崎市 環境部
場所:群馬県伊勢崎市
居住者:当事者本人(56歳、女性、会社員)、夫(52歳、会社員)、息子(15歳、学生)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:18頭
手術日:2023年3月11日
協力病院:ふー動物病院 群馬分院
チケット発行数:18枚
手術頭数:14頭(屋外飼育の4頭が捕獲できず)
協働ボランティア:特定非営利活動法人 群馬わんにゃんネットワーク

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 20年程前に当事者の夫が3頭の子猫を保護したことから猫を飼い始めた。その後も似たような境遇の猫を保護して11頭まで増えてしまったが、当時は経済状況がよかったため全頭に不妊手術を施し、受診のため病院へ連れていくこともできた。この11頭は全て看取っている。
  2. 9年前に夫が再び3頭の猫を保護。しかし、この頃には世帯収入が減少し、息子が障害を持っていることもあって金銭的な余裕がなく、不妊手術ができなかったために繁殖してしまった。
  3. 室内飼育の猫は8頭。妊娠出産は行われているが、共食いが起こっており頭数に変動がない状況。
  4. 屋外飼育の猫については頭数や個体が把握しきれていない。室内外を自由に出入りしていた1頭のために20年前から置き餌を始め、餌はいつでも食べられる状態となっている。
  5. 近隣に居住する当事者の知人からボランティアに相談があり発覚した。
  6. 当事者の夫に対し、現在の経済状況を考慮して今後猫を保護しないことを指導。また、外部から猫が集まらないよう置き餌を中止することも指導した。
  7. 現地訪問した際、2月にもかかわらず出産間近のメス猫を確認。また、その前日に<出産した猫については胎児が翌朝に食べられていたとのこと。室内飼い8頭の中で常に妊娠出産・共食いが繰り返されており、医療を受けられていない猫も多くみられ、環境衛生および動物愛護の観点から救済の必要があると判断し申請に至った。
  8. 総数18頭のうち14頭はチケットを使用して手術済み。残る4頭は屋外飼育で期間内に捕獲ができず未手術となった。今後も継続して捕獲を試み、捕獲でき次第ボランティアで手術予定である。
  9. 支援後は、糞尿や抜け毛などが片付けられて臭いが軽減したほか、トイレも設置され飼育環境は改善された。風邪だった猫も回復し、健康状態も良くなっていると思われる。
  10. 18頭は今後も当事者が現場で飼育を継続する。
手術日 オス メス 耳カットのみ
3月11日 6 8 0 14
6 8 0 14

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
飼育環境の改善はできたが、捕獲できなかった猫もいた。今後、屋外飼育の猫について漏れなく捕獲できる体制を検討していきたい。


どうぶつ基金スタッフコメント
18頭中14頭が手術済みとなり、ひとまず解決に向けて大きく動き出しました。捕獲できなかった屋外飼育の4頭については、あまり姿を見せなくなってしまったようですが、今後も当事者が周辺を見守り、猫を発見した際にはボランティアへ連絡して捕獲できる体制を整えてあるとのこと。戻ってきて不妊手術を受け、残りの寿命を穏やかに全うしてくれることを願います。
本件では、生まれたばかりの胎児が他の猫に食べられてしまう共食いが報告されていますが、本当に多頭飼育崩壊の現場は悲惨です。この現場の猫は、もう何年もそんな地獄のような環境で生きてきました。これまでにどれだけの命が失われたのかも分かりません。これはすべて当事者の責任です。そのことを忘れず、最初に保護してともに暮らし看取った11頭のように、今目の前にいる猫たちを最期までしっかりお世話してください。


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