8_群馬県伊勢崎市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.8
申請日:2025年4月22日
申請/実施責任者:伊勢崎市 環境部 環境政策課
場所:群馬県伊勢崎市
居住者:当事者本人(82歳、女、無職)
居住環境:貸家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):12頭(4頭)
手術日:5月8日、6月12日
協力病院:いながき動物病院桐生分院
チケット発行数:8枚(子猫4頭はボランティアが保護)
手術頭数:8頭
協働ボランティア:いせさき地域ねこ連絡会
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 9年前に野良猫2頭を保護し飼い猫として飼育を始めた。
- 4年前から近所の飼い主を失った猫を保護猫として受け入れたことで数が増え、不妊手術をしていなかったため繁殖した。また、その後も野良猫を保護猫として受け入れたことで数が増え、現在の頭数まで増えてしまった。
- 近隣住民からの情報提供・相談等があったことで発覚。
- 猫の居場所の清掃、餌やりの方法、トイレの設置、脱走防止の指導、全頭不妊手術の必要性の指導を行った。
- 環境衛生及び動物愛護の観点から多頭飼育救済の必要があると判断し、今回の申請に至る。
- 子猫4頭は現地調査時にボランティア団体が保護をした。保護した子猫4頭は里親が見つかり、手術は譲渡先で適切な時期に実施する。
- 不衛⽣だった部屋の清掃と⽚付け、トイレの設置も行い飼育環境の改善と悪臭の抑制が図れた。部屋の⽚付けにより活動スペースが確保されストレスも軽減した。
- 8頭の猫は引き続き当事者宅にて飼育環境を整えて世話をしていく。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
---|---|---|---|---|
5月8日 | 2 | 4 | 0 | 6 |
6月12日 | 1 | 1 | 0 | 2 |
計 | 3 | 5 | 0 | 8 |
【現場写真(支援前)】


今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
予定していた猫を全て捕獲‧⼿術することができた。 当事者に多頭飼育について⼗分⾃覚させ、責任をもって適正な飼育が進められるよう注視していきたい。
どうぶつ基金スタッフコメント
近所の飼い主を失った猫を保護猫として受け入れる、優しい気持ちから始まった猫の飼育がこのような状態になってしまいました。もともと2頭の猫を飼っていたとのことですが、不妊手術の必要性を認識していなければ頭数の増加は当然の結果ともいえます。今回、近隣住民からの情報提供で発覚しましたが、頭数が増えてもなお野良猫を受け入れている行為より、さらなる頭数増加の事態になっていてもおかしくなかったと思います。全頭が不妊手術済みとなりましたが、引き続き8頭の猫が健やかに過ごせるよう、飼い主としての責任を果たしてほしいと思います。