58_福岡県大木町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)    同案件2回目(1回目㊴)

申請No.58
申請日:2025年2月27日
申請/実施責任者:大木町役場 環境課
場所:福岡県三潴郡大木町
居住者:当事者本人(60歳、女、B型事業所)、母(87歳、無職)、兄(62歳)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):11頭(0頭)(1回目支援終了後に事故で3頭が亡くなった)
手術日:3月31日
協力病院:おおき犬と猫の病院
チケット発行数:1枚(1回目支援で手術済みとなった10頭を除く未手術1頭分を申請)
手術頭数:1頭
協働ボランティア:なし

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2025年1月に同案件1回目の支援が行われ10頭の不妊手術を実施している。
    ※大木町1回目のレポートはこちら
  2. 1回目支援は10頭で申請していたが、実際は14頭の猫がおり、新たに発見された4頭が未手術で残ってしまった。この4頭の手術を早急に実施するため2回目の申請に至る。
  3. 当事者から「猫が数匹、車に轢かれて亡くなった」と報告があり、2回目の申請にあたって現場を再確認したところ未手術の猫は1頭のみとなっていたため、この1頭分を申請。
  4. 未手術の1頭も今回の支援で手術済みとなり、全11頭の猫は今後も当事者と同じ場所で暮らす。
  5. 1回目支援時の指導により、飼育環境や衛生状態は改善されている。頭数分のトイレが設置され、半数近くの猫が使用しており悪臭も改善。給餌回数と給餌量を増やし、猫の栄養状態についても改善している。
手術日オスメス耳カットのみ
3月31日0101
0101

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
2回の支援によって、当事者宅で把握していた猫全頭の手術が完了し、周辺環境が改善された。


どうぶつ基金スタッフコメント
2回の支援によって現場の猫は全頭手術済みとなりましたが、残念ながら、1回目支援後に3頭が交通事故で亡くなっていました。飼育環境、衛生環境、栄養状態は改善されましたが、大切なのはこの状態を継続することです。そのためにも、行政には定期訪問等による状況把握を継続していただくことを望みます。
地域の状況等によって徹底が難しい面はありますが、どうぶつ基金は室内飼育を推奨しています。猫を室外に出す以上、事故やケガ、感染症等のリスクは回避できません。猫は自由にさせるもの、という考えを社会全体であらためていかなければ不幸な命は減りません。飼い方のアップデートとモラルの向上が求められます。


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