19_鹿児島県霧島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.19
申請日:2024年6月14日
申請/実施責任者:霧島市 環境衛生課
場所:鹿児島県霧島市
居住者:当事者本人(91歳、女、無職)配偶者(84歳、男、無職)息子(60歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):31頭(19頭)(当初22頭で申請するも実際は31頭であった)
手術日:7月1日、8月3日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:19枚(当初の総数22頭のうち手術済み3頭を除く19頭分を申請)
手術頭数:19頭
協働ボランティア:個人ボランティア

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 10年ほど前、自宅付近に捨てられていた猫を2頭保護した。
  2. その後も捨てられた猫を保護して飼育していたが、不妊手術を行わずに飼育していたため、5年ほど前から頭数が増え始めた。
  3. ボランティアから情報提供があり、多頭飼育状態であることを把握。屋内飼養と飼い猫以外の餌やりについて指導を行い、不妊手術をするようにお願いした。
  4. ボランティア等により3頭の不妊手術は実施済み。しかし、当事者は経済状況が厳しく全頭不妊手術を受けさせることが困難であるため申請を決定。
  5. 当初は総数22頭と把握しており、手術済みの3頭を除く19頭で申請したが、成猫1頭と子猫8頭の計9頭が新たに発見され猫の総数は31頭となった。19頭はチケットによって手術が完了したが、残る9頭が未手術のままであるため、2度目の申請を検討している。
  6. 手術後も猫の健康状態に異常はなく、猫の居住部分を清掃したことにより清潔な状態になった。トイレを8個に増やすなど飼養環境も改善されている。手術後も全頭、当事者が飼養を継続する。
手術日オスメス耳カットのみ
7月1日511016
8月3日1113
612119

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
相談から申請まで、大きな遅延等なく行うことができ、手術自体もチケットの交付を受けたすべての猫に手術を実施できた点は良かったと思う。
申請時に把握していない猫が出てきたことにより、全頭の手術が完了できなかった点が反省点である。


どうぶつ基金スタッフコメント
本件の猫は室外飼育されているため、未手術の猫9頭の手術を急ぐ必要があります。多頭飼育崩壊の解決には「すぐやる・全部やる」が鉄則です。1頭でも未手術の猫が残れば、あっという間に元通りになります。今回の支援を無駄にすることのないよう、行政にはボランティアと情報共有しながら、時期を逃さずに2回目の申請を検討していただきたいです。
今回の支援で猫が生活するスペースにはトイレが増設され、清掃も行われました。猫の健康状態も問題ないようですが、当事者家族の年齢などを考慮すると、譲渡先を探すなどして少しでも頭数を減らしていく努力が必要です。


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