茨城県龍ヶ崎市多頭飼育救済支援レポート⑨(行政枠)

申請No.10
申請日:2020年6月2日
申請/実施責任者:龍ヶ崎市 環境対策課
居住者: 当事者本人(54歳、女)、(長男、20歳、社会人)、(長女、17歳、学生)、(次男、15歳、学生)、(三男、11歳、学生)
居住環境:戸建て/貸家
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:12頭
手術日:6月15日、20日、23日、7月2日
協力病院:ノモモペットメディカル
チケット発行数:12枚
手術頭数:7頭(5頭捕獲できず)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 3年くらい前に譲り受けた猫を室内外自由に行き来させていたところ妊娠。昨年6月に4頭を出産したが1頭は行方不明となってしまった。
    2. 長女が拾ってきた猫が9ヶ月前と5ヶ月前にも出産している。猫の世話をしているのは長女のみで、餌代やトイレの砂の費用はアルバイト代で賄っている。
    3. 母親はコロナで収入がなく、長男も費用は出していない。
    4. 長女は避妊去勢の手術費用までは用意できなかったと話している。
    5. メスのなかには既に妊娠している猫もおり、指導はしたものの完全室内飼いが徹底できず、今の段階で食い止めなくてはいけない状態である。
    6. 子ども家庭課の家庭児童相談員が関わる家庭であり、多頭飼育により地域で苦情が発生している旨の相談があったことから発覚した。
    7. 手術後は、猫のうろつきや近所からの苦情がなくなり、猫の世話が行き届くようになった。
    8. 手術済み7頭のうち2頭は当事者宅に戻し、5頭はボランティア団体が保護して里親探しを行う。
    9. 今回捕獲できなかった5頭については半年以内に不妊手術を行う予定。
    10. 今後は、スクールソーシャルワーカーと連携して見守っていく。
手術日 オス メス 耳カットのみ
6月15日 0 1 0 1
6月20日 2 2 0 4
6月23日 1 0 0 1
7月2日 0 1 0 1
3 4 0 7

【現場写真(支援前)】
s_DSC_1269_2018_04_03.jpg

【現場写真(支援後)】
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今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
NPO法人ポチたま会の協力により、苦情もなく完了できました。


どうぶつ基金スタッフコメント
不妊手術をしていないメス猫を外に出すとほぼ100% 妊娠します。不幸な命を増やさないためには、不妊手術と室内飼育の徹底が絶対に必要です。不妊手術の重要性がまだまだ浸透していないことに愕然としますが、12頭の段階で支援が入り、繁殖を食い止められたことは良かったとしなければいけません。
猫のお世話をしているのが学生の長女のみということで今後においても不安が残りますが、ボランティア団体の保護により5頭は現場を離れ、行政の見守りも継続されます。この支援が、当事者家族と猫たちの生活を立て直すきっかけとなることを願います。
なお、今回捕獲できなかった成猫5頭については、早期に捕獲して手術を行うよう行政に申し入れを行っており、半年以内に手術予定との回答を得ています。


現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計
茨城県笠間市 6 3 0 0 9
長崎県大村市 6 6 0 29 41
群馬県富岡市 21 21 0 0 42
北海道根室市 8 6 0 0 14
兵庫県太子町 1 8 0 0 9
沖縄県うるま市 16 21 0 1 38
千葉県白子町 15 10 0 0 25
埼玉県飯能市 15 14 0 0 29

 

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