神奈川県小田原市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)㉑

申請No.21
申請日:2020年10月8日
申請/実施責任者:小田原市 環境部環境保護
場所:神奈川県小田原市
居住者: 当事者(78歳、女、無職)、別室住居人(46歳、男)
居住環境:貸家/アパート
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:32頭
手術日:10月20日、28日、30日
協力病院:swing動物病院
チケット発行数:13枚
手術頭数:13頭(32頭の内19頭は動物愛護センターにて不妊・去勢手術を行った)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 4年ほど前に当事者の畑に来る猫を保護したことがきっかけ。
    2. その後も次々に保護していったが、不妊・去勢手術をしなかったことから繁殖してしまい現在に至る。
    3. 当事者が動物病院に相談したところ、動物病院がボランティア活動者を紹介し、ボランティア活動者から行政に相談があった。
    4. 当事者は、現在住んでいる建物で猫32頭を飼育しているが、家賃滞納により10月31日を期限に退去を迫られており、引っ越し先に猫を連れて行くことができないためボランティア活動者に相談した。
    5. 小田原市とともに保健福祉事務所、動物愛護センターにも相談。32頭のうち19頭は動物愛護センターにて不妊手術を行った。
    6. 当事者は生活困窮状態にあり、当事者自身で残り13頭の不妊手術を実施することは困難であることからチケット申請に至った。
    7. 当事者の退去期限がせまるなか、小田原福祉事務所とボランティア活動者の主導によって2度の譲渡会を開催し3頭の譲渡先が決定。しかし、当事者の引っ越しまでに全頭の里親探しが困難な状況となったことから、残り29頭については、一旦、動物愛護センターで保護することとなった。
    8. 神奈川県動物愛護センターとボランティア活動者で連携して里親探しを継続しており、その後2頭の譲渡先が決定。仮に里親が見つからなかった場合でも、神奈川県動物愛護センターは殺処分ゼロの取り組みを行っており、殺処分になることはない旨を行政担当者に確認済みである。
手術日 オス メス 耳カットのみ
10月20日 6 1 0 7
10月28日 0 0 1 1
10月30日 4 0 1 5
10 1 2 13

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
概ね計画通りに実施することができたが、譲渡会の周知不足などの理由により猫の譲渡先を見つけることに苦慮したことが反省点である。


どうぶつ基金スタッフコメント
畑にやってきた猫を保護した当事者の優しい気持ちを非難することはできません。しかし、不妊手術をせずに多数の猫を飼育すれば必ずこのような結果になります。保護を必要とする飼い主のいない猫たちがどのように生まれたかを考えれば、まず最初に何をすべきかは明確だったはずです。
ただ、当事者は自ら助けを求めました。住居を退去せざるを得なくなったからだとしても、助けを求めたことでどうぶつ基金にも声が届き、今回の救済に至りました。残念ながら、退去までにすべての猫に里親を見つけることはできませんでしたが、残った猫たちは神奈川県動物愛護センターで保護され、新しい飼い主が現れるのを待つことになります。
なお、今回は申請行政を通して、譲渡先が見つからない場合も保護を継続し殺処分は行わない旨を神奈川県動物愛護センターに確認しています。神奈川県動物愛護センターは、動物を処分するのではなく生かす施設として頑張っておられるとのこと。このような施設が全都道府県にできることを願ってやみません。


現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計
茨城県笠間市 6 3 0 0 9
長崎県大村市 6 6 0 29 41
群馬県富岡市 21 21 0 0 42
北海道根室市 8 6 0 0 14
兵庫県太子町 16 21 0 01 38
沖縄県うるま市 16 21 0 1 38
千葉県白子町 15 10 0 0 25
埼玉県飯能市 15 14 0 0 29
茨城県龍ヶ崎市 3 4 0 0 7
千葉県白子町 4 5 0 0 9
北海道むかわ町 9 11 0 0 20
茨城県かすみがうら市 15 13 0 0 28
青森県三戸町 3 8 0 0 11
北海道江別市 23 12 0 0 35
埼玉県坂戸市 14 9 0 0 26
滋賀県草津市 10 11 0 0 21
北海道千歳市 13 14 0 0 27
鳥取県日南町 13 17 0 0 30
沖縄県うるま市 5 1 0 0 6
北海道苫前町 31 25 0 0 56

 

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