富山市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)①

申請No.1
申請日:2018年6月28日
申請/実施責任者:富山市保健所
場所:富山県富山市
居住者: 当事者本人(69歳、男、無職)
居住環境:借家/戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:10頭
手術日:7月15日、22日、8月31日
協力病院:アスラン動物病院
チケット発行数:10枚
手術実施頭数:6頭

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 元々は同居人が猫を飼っていたが死去したため、当事者は現在一人暮らし。
    2. 当事者は猫の殺処分は望んでおらず、避妊去勢の必要性は理解しているが年金暮らしで病院通いの為お金がなく実施できず、家も荒れている。猫は室内と外を出入りしている。
    3. 周辺住民からの苦情がボランティア団体月猫カフェの元に入り、行政に相談が入った。
    4. 行政、ボランティア、当事者の3者立ち合いの上どうぶつ基金の力を借り避妊去勢手術を行い周辺住民に迷惑をかけないよう飼っていくことにする。

実施スケジュール(報告書より)
6月29日 (金) どうぶつ基金へ申請。
7月 5日 (木) どうぶつ基金チケット発行(計10枚 期限:8月末まで)
7月15日 (日) 病院へ運搬・手術(アスラン動物病院)メス1頭手術
7月22日 (日) 病院へ運搬・手術(アスラン動物病院)メス4頭手術
8月31日 (金) 病院へ運搬・手術(アスラン動物病院)メス1頭手術

調査時に10頭(内生後3ヶ月程度の子猫が4頭いたが、事業期間中に新しい飼い主が見つかったので手術不要)いた猫のうち1頭が7月16日に出産、生まれた猫はボランティアが育て、育ち次第新しい飼い主を探し、譲渡できる猫も譲渡する。(出産後に母猫は手術済)
家は以前と変化なく荒れている状態であるが今後改善予定。

手術日 オス メス 耳カットのみ
7月15日 0 1 0 1
7月22日 0 4 0 4
8月31日 0 1 0 1
0 6 0 6

 

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】
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今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・ボランティア団体の月猫カフェに相談した際に避妊去勢の為の搬送及び子猫の譲渡を協働で行うことで事態の解決を図ることとなった。
・富山市でははじめての事例になったため、内部のコンセンサスを得るのに時間を要してしまい、結果的に事業実施中に該当猫が出産してしまった。
・もう少し早く事業がはじめられれば良かった。


どうぶつ基金スタッフコメント

改善として「もう少し早く事業が始められれば良かった」とのことでしたが、本当にその通りだと思います。1頭のメス猫は年3回出産でき、1回に平均5頭の子猫を産めます。
今回も、10頭中(内子猫4頭で手術月齢に達せず未手術)手術した猫6頭は中外自由飼いのメスだったため、1頭が不妊手術前に出産してしまいました。
産まれた子猫は全て譲渡される予定ですが毎回このような幸運なことが起こるとは限りません。
一刻も早く、不妊手術をすることが大切です。

 

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