73_埼玉県さいたま市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.73
申請日:2026年2月25日
申請/実施責任者:さいたま市 動物愛護ふれあいセンター
場所:埼玉県さいたま市
居住者:当事者本人(54歳、女、派遣アルバイト)、長男(23歳、男、無職)、次男(20歳、男、学生)、長女(14歳、女、学生)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):23頭(0頭)
手術日:実施なし
協力病院:堀どうぶつ病院
チケット発行数:23枚
手術頭数:0頭(飼い主の職場先で里親が見つかり引き取り先で不妊手術を行ったため支援中止)
協働ボランティア:個人ボランティア
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 2年前に捨てられていた子猫の兄弟のうちオス1頭を保護して飼い始め、さらに1か月後に同じ兄弟のメス1頭を飼い始めた。
- 数か月後、その2頭の間に子猫が生まれ、その後も繁殖期がくるたびに子猫が生まれている状況。2026年2月21日現在で23頭(雄12頭、雌11頭)となっており全頭未手術の状態である。
- 当事者から「生活保護の相談中で現在の家を引き払い引っ越さなければならないが、猫が25頭前後いてそのまま飼いきれないため引き取って欲しい、不妊去勢もしていないと」と相談が寄せられたことにより発覚。後日、センター職員が現地確認を行い、多頭飼育崩壊状態で飼養環境が良くないことを確認した。
- 雌雄を分けて飼育することと譲渡先を探すことを指導したが、若い猫は当事者にも懐いておらず捕獲もできない。雌雄を分けた飼養が困難な状況であり、生まれた子猫が成猫に食べられたり、おもちゃにされ亡くなることがあるとの話もあった。
- 当事者は定職に就いておらず経済的に困窮している。生活保護の相談を行っている状況であり、今後も当事者による不妊手術などの取り組みが困難であることから、行政の介入が必要と判断し申請を決定。
- 23頭分のチケットが発行されたが、申請中に当事者の職場先で里親が見つかった。その里親のつて保護猫活動をしている方が現場のメス全頭を保護。家に残ったオスも、順次その保護猫活動家(個人)が保護して不妊手術を行っていく予定となりチケット未使用で終了となった。
- 現在、当事者宅には9頭の猫が残っているが、保護活動家(個人)が順次猫を引き取っていく。それまでは当事者が継続して飼育を行う。当事者は近日中の引っ越しを検討しているが、引っ越し先に猫も連れて行く予定である。
【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】
未実施のため写真なし
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
2月に多頭飼育崩壊が発覚してからチケットの申請までは迅速に進めることができた。しかしながら、当センターがチケット申請を行い発行されるまでの間に、センターが把握していないところで個人ボランティアによる当該猫の保護が行われ、結果として発行されたチケットを活用することができなかった。
当事者とチケット申請の進捗状況を共有するなどコミュニケーションを密に行っていれば、チケットの申請を行わずに個人ボランティアと協力するなどの対応ができた案件と思われる。
今後は、当事者や関係者とより綿密なコミュニケーションを取りつつ、相談等対応を行っていきたい。
どうぶつ基金スタッフコメント
チケットは使用されませんでしたが、全頭保護と不妊手術の見通しが立ったことは良かったと思います。ただ、昨今は犬や猫を多数引き取ったボランティアが崩壊し、さらに劣悪な環境で飼育して大量に死なせてしまうという事が多発しています。本件の場合、行政が関与しないところで保護・譲渡が行われてしまいましたが、保護先の飼養環境確認は必須であることを書き添えておきたいと思います。
2年前に2頭を保護して飼い始めた当事者ですが、猫の生態について何ら学ぼうともせず、繁殖を繰り返しても子猫が亡くなっても何ら対応せず、挙句の果てに生活保護受給による転居を理由に未手術の猫を全頭引き取ってほしいと相談するなど、安易にもほどがあります。命を預かる自覚と覚悟がないのであれば、最初から「飼わない」選択をすべきであり、二度と動物を飼育しないでいただきたいと強く思います。



