75_鹿児島県鹿屋市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)  

申請No.75
申請日:2026年3月5日
申請/実施責任者:鹿屋市 生活環境課
場所:鹿児島県鹿屋市
居住者:当事者本人(69歳、男、アルバイト)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):12頭
手術日:3月30日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:11枚(手術済み1頭を除く11頭分を申請)
手術頭数:9頭(1頭は行方不明、1頭は捕獲できず)
協働ボランティア:個人ボランティア

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 当事者の兄が飼い主のいない猫に餌を与えていたが、その兄が亡くなり、2年前から当時者がお世話を引き継いでいた。
  2. 当事者の兄による餌やりが始まったのは10年ほど前、最初は2頭だったが、他の猫も寄ってくるようになった。最大30頭まで増えたが、他の動物に襲われたり、母猫の育児放棄などによって子猫が減っていった。当事者の兄は猫を大事にしてお世話をしていたが、餌やり以外は無頓着で頭数がどんどん増えていった。
  3. 当事者宅に猫がたくさんいることを気にかけていたボランティアが、市へ相談するよう当事者に進めたことがきっかけとなり発覚。
  4. 猫は室外飼育であるため、餌は決まった時間に与えて放置しないこと、近隣の迷惑とならないよう糞尿などを清掃すること、適正飼養に努めること等を指導。
  5. 当事者は兄が他界した後もお世話を続けているが、餌代の負担は大きく、借金をしてまで購入するようになった。繁殖を止めるために不妊手術を希望しているが、アルバイトと年金だけでは費用負担が難しいことから申請に至る。
  6. 現場には12頭の猫がおり、うち1頭が手術済み。残る11頭分のチケットを申請したが、1頭が申請後に行方不明、もう1頭は捕獲できず2枚が未使用となった。捕獲できなかった1頭については捕獲ができ次第、ボランティアにて不妊手術を実施予定である。
  7. 猫は全頭、当事者が飼養を継続する。当事者宅の庭は広く、猫の運動スペースが増えてストレスが軽減されたことにくわえ、発情がなくなったことにより穏やかになった。
  8. 容器等を洗浄するなど周辺の清掃を実施。水飲み場など飼養環境が清潔になったことで臭いなども改善された。トイレは全くなかった状態から7個(6グループ+1)を設置。今後、1頭につき1個まで増やしていく。餌は偏りなく与えられるよう、当事者が朝夕目の前で与えるように改善した。
手術日オスメス耳カットのみ
3月30日5409
5409

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
ボランティアとの連携不足により、3月に実施する・しないなど2転3転してしまい、どうぶつ基金へ迷惑をかけてしまった。しかしながら、今回の支援を通じて当事者の意識等が変わったことで飼養環境も改善され、猫たちの良好な生活環境を確保することができた。

どうぶつ基金スタッフコメント
直前に1頭が行方不明になってしまったことは残念ですが、残る11頭はすべて手術済みとなりました。手術後は発情が抑えられたことで性格も穏やかになり、ストレスも軽減されたようです。また、当事者の意識に変化があったことが、今後の改善に向けた何よりも大きなステップとなったのではないでしょうか。行政とも繋がりができ、状況を気にかけてくれるボランティアもいます。今後はそういった方々のサポートを受けながら、飼養環境のさらなる改善に取り組んでいただきたいと思います。
気になるのは周囲の状況です。当事者宅で猫が増えていった経緯を見ると、周辺には多数の野良猫がいることが想定されます。行政にはその点を踏まえて、周辺地域のTNRの必要性についてご判断いただきたいと思います。


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