74_茨城県つくば市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.74
申請日:2026年3月5日
申請/実施責任者:つくば市 環境保全課
場所:茨城県つくば市
居住者:当事者本人(64歳、女、無職)、配偶者(80歳、男、パート)、娘(43歳、パート)、孫(10歳、男、小学生)、孫(8歳、女、小学生)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):32頭(3頭)
手術日:3月27日、31日
協力病院:いながき動物病院
チケット発行数:22枚(手術済み10頭を除く22頭分を申請)
手術頭数:16頭
協働ボランティア:一般社団法人ネコスぺ事務局

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 10数年ほど前、近所にいた2頭の野良猫を保護して飼い始めた。
  2. 2頭ともメス未手術で、室内外を自由に行き来させていたことから飼育し始めてすぐ妊娠・出産して繁殖。生まれた子猫も不妊手術をせずに飼育を続けたため次々に出産して多頭飼育の状態となった。
  3. 多数の猫を飼っていたことで、近隣住民宅で生まれた子猫6頭を「あなたの猫が生んだんじゃないか」と押し付けられ、突き返すこともできず受け入れてしまったこともあった。
  4. 猫を飼いたい友人に譲渡するなどもしていたが、繁殖のスピードが早くて譲渡が追いつかず改善はできなかった。
  5. 2026年1月、当事者の娘が知人を介してボランティア団体に自宅の猫について相談。1月下旬に相談を受けたボランティア団体から市に情報提供があり発覚。
  6. 不妊手術による繁殖抑制が必要であること、多頭飼育が難しいようであれば里親探しをすべきことを説明。また、茨城県動物指導センターとともに当事者宅を訪問して住環境の確認を行い、繁殖抑制の措置について再度指導を行った。
  7. 近親交配により奇形や死産の猫が確認されており、不妊手術をしなければ不幸な猫が生まれ続けてしまう。また、当事者が猫を管理できていないことから室外に出てしまう猫がおり、マーキング等で近隣住民の生活環境を汚損する可能性が高くなる。当事者の収入では餌などの日用品購入までが限界で、全頭の不妊手術費用を負担することは困難であるため申請を決定。
  8. 32頭のうち、すでに手術済みの10頭を除く22頭分を申請。子猫3頭は里親探しのためボランティアが引き取り、残念ながら1頭が手術前に死亡、さらに2頭分を過剰に申請していたため6枚が未使用となった。残る16頭についてはチケットを使用して不妊手術済みとなった。
  9. 猫が生活していた部屋を掃除したことで飼養環境が改善され、さらにトイレも増設された。不妊手術によってストレスも軽減されたようである。
  10. 当事者宅には26頭が残るが、今後、譲渡によって飼育頭数を減らしていくことも検討する。
手術日オスメス耳カットのみ
3月27日68014
3月31日0202
610016

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
本事業の活用が初めてで申請までに時間を要してしまい、猫が亡くなったり、子猫が他の猫に食べられてしまう等が発生してしまったが、協働ボランティアの協力により当事者宅に残っている猫は全頭不妊手術が完了した。
今後、本事業を活用すべき事案を確認した際は、当事者の状況や周辺環境の汚損状況などから補助申請すべき事案であるかを速やかに判断し、当事者にとっても猫にとってもできるだけ不幸がないよう迅速な事務処理を心掛けたい。


どうぶつ基金スタッフコメント
猫の繁殖力に関する知識がないことにくわえて、すでに悲惨な状況になっているにも関わらず、押し付けられたとは言え子猫6頭を引き受けるなど、やはり当事者は命に対する責任感が欠如していると言わざるをえません。不妊手術をしていない状況で譲渡によって頭数をコントロールするなど到底できるわけがなく、共食いが発生するような環境のなかで毎日を過ごしてきた猫たちの苦痛はどれだけのものであったかと思います。
家族が外部に相談したことによって今回の支援が行われましたが、これはあくまでスタートです。譲渡先を探して当事者およびその家族が適切に飼養できる頭数まで減らすこと、支援後の飼養環境を維持するだけではなく改善していくこと、どちらも簡単な事ではありませんが、当事者には飼い主としてそれらを実行する責任があります。これまで果たせなかったその責任を、今いる26頭の猫たちのために必ず果たしていただくよう強く願います。


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