70_鹿児島県霧島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.70
申請日:2026年2月3日
申請/実施責任者:霧島市 環境衛生課 環境保全グループ
場所:鹿児島県霧島市
居住者:当事者本人(52歳、男性、サービス業)、母(77歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):21頭(3頭)
手術日:3月16日、17日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:20枚(手術済み1頭を除く)
手術頭数:18頭(2頭はチケット期日までに捕獲できず)
協働ボランティア:waco
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 6年ほど前、自宅付近にいた2頭の猫に餌をあげ始めたことから住み着くようになった。
- 外で餌をあげていたこともあり、当事者宅周辺にいた猫が寄り付いて合計17頭になった。そのうち1頭のメスが2025年11月に3頭の子猫を産み、現在は合計21頭を飼育している。
- 自治会長から市に相談があり、市職員が現地を訪問して発覚。
- 現在、当事者は猫の餌代を捻出するだけで精一杯であり、全頭の不妊手術費用を負担できるだけの経済的余裕がないことから申請を決定した。
- 手術済みの1頭を除く20頭分を申請し、18頭については不妊手術済みとなったが、チケットの使用期限までに2頭が捕獲できず未手術となった。この2頭については当事者宅に戻ってきた際に2回目の申請を検討している。
- 室外飼育だが糞などが放置されている状態ではなく、トイレを2つ増設して清潔に保たれている。
- 健康状態の悪そうな猫は見受けられず、19頭の猫は当事者が引き続き飼養を継続する。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 3月16日 | 11 | 6 | 0 | 17 |
| 3月17日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 計 | 12 | 6 | 0 | 18 |
【現場写真(支援前)】


今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
今回、21頭と飼育頭数の多い現場であったが、ボランティアの協力もあり18頭の手術を行うことができた。
手術直前に2頭が戻ってこなくなったが、このうち1頭は妊娠している可能性がある猫だったことから、引き続き猫の動向を注視し、当事者宅に戻ってきた際は市に連絡をもらうように当事者に伝えている。
どうぶつ基金スタッフコメント
飼い主のいない猫への餌やりから始まり、最終的に多頭飼育崩壊へと至るケースは非常に多く、多頭飼育崩壊と飼い主のいない猫の問題は密接につながっています。本件は違いますが、餌やりをしている人がいつの間にか「飼い主」として周囲から室内飼育を強いられ多頭飼育崩壊となるケース、多頭飼育の「飼い猫」が室内外を自由に行き来して繁殖し野良猫が増えてしまうケースなど、これまでたくさんの事例がありました。だからこそ、野良猫が多い地域で積極的にTNRを行うことは、自然に猫の頭数を減らすだけではなく、将来その地域で起こる多頭飼育崩壊の予防につながります。
本件は室外飼育であり、さらに2頭が捕獲できないまま未手術となっています。行政と当事者間で連絡を密にしていただき、行方不明の2頭のみならず、新たな猫の流入があった際にもすぐに把握できるようにしておくことが重要です。当事者が飼養している猫でない場合は、行政枠チケットで速やかにTNRを実施し、当事者を含めた地域全体で取り組んでいただけたらと思います。



