50_鹿児島県指宿市多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 

申請No.50
申請日:2025年11月28日
申請/実施責任者:鹿児島県 指宿市 環境政策課
場所:鹿児島県 指宿市
居住者:当事者本人(54歳、女、会社員)、配偶者(56歳、男、自営業)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):17頭(3頭)
手術日:2月2日、2月7日、2月22日
協力病院:くすのき動物病院
チケット発行数:11枚(手術済み6頭を除く11頭分を申請)
手術頭数:9頭(手術前に2頭が行方不明となった)
協働ボランティア:なし

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 8年ほど前に自宅付近に捨てられたと思われる2頭を保護して飼育を始めた。その後、1年も満たないうちに友人からの依頼され2頭を引き取った。この4頭のうち3頭は不妊手術を行っており、1頭は病弱だったため手術をしていない。
  2. 2年前に人から頼まれて保護した猫が妊娠しており出産。不妊手術を行う間もなく頭数が増え、現在は17頭となっている。何とか3頭は手術できたが、費用や時間の面から残りの猫を手術することはできなかった。
  3. 当事者から「該当するかどうか分からないが制度を活用できないか確認してほしい」と市の窓口に相談があり発覚。市職員と保健所職員とで現場確認を行った。
  4. 室内外をつなぐ猫専用の出入口があり、猫は室内外を自由に行き来している。餌やりは時間を決めて行われており、餌を食べに戻ってはくるが警戒心が強く、捕獲が難しい状況である。お皿などはきれいに管理されていた。
  5. 部屋の大きさから現在の飼育頭数をすべて室内で飼うことは難しいと当事者は考えており、保健所も現段階では困難との判断。これ以上は猫は飼わないと言っているため、頭数が減って室内で飼える数になったら室内飼育に切り替えるよう指導を行った。
  6. 猫の頭数に比べてトイレが少なかった。室内のトイレを増やせないのであれば、敷地内にプランタートイレを設定したり、ブロックで囲まれた園芸用の場所にトイレを設ける方法を伝えたところ実行するとの回答を得た。
  7. 餌の量も足りており、猫の健康面は問題がなさそうだが、これ以上頭数が増えると今後の飼育への悪影響も考えられる。当事者は最後まで責任を持って飼育したいと考えており、これ以上猫は飼育しないという意思と行政の飼養環境の改善指導を受け入れる意思が確認できたため申請に至った。
  8. 手術済み6頭を除く11頭分を申請したが、メス2頭が行方不明となってしまい、チケットの有効期限までに見つけることができなかった。残る9頭については使用し、無事に手術が完了した。
  9. 手術後も猫は室内外を自由に行き来しているが、頭数が少なくなれば室内飼育に切り替える予定である。手術後も猫の様子に代わりなく、健康状態は良好のようである。
  10. トイレは室内に設置することが困難であったため、室外の園芸用の場所に柔らかい土を入れてトイレにしていた。
  11. 15頭の猫は今後も当事者が飼養する。寿命等による自然減で頭数が減れば室内飼育に移行する予定であり、行政としてもそのように指導していく。
手術日オスメス耳カットのみ
2月2日2103
2月7日2002
2月22日2204
6309

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
飼養環境について保健所と連携して指導することができ、トイレを新たに設置するなど改善している。申請から報告書の提出まで不備なく手続きを行うことができた。


どうぶつ基金スタッフコメント
2頭が行方不明になってしまったことは残念ですが、当事者宅に残る15頭は全頭手術済みとなりました。支援前の現場写真では室内も比較的片付いており、キャットタワーなども設置され、当事者ができる限りのお世話をしていたことがうかがえます。
当事者は、最初の4頭については病弱だった1頭を除いて不妊手術を行っていました。2年前に人から頼まれて保護した1頭が多頭飼育状態に陥るきっかけとなりましたが、譲渡においては譲渡する側の責任も問われます。今回、未手術ということにくわえて妊娠していた猫が譲渡されています。譲渡した側は気軽に「もらってほしい」という気持ちだったのかもしれませんが、命の譲渡に気軽さなど必要ありません。こういった気軽な譲渡が悲惨な結果につながる事例をいくつも見てきました。譲られる側も譲る側も、自分たちが扱っているのが「命」だということをしっかり認識すべきだと思います。


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