41_鹿児島県指宿市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.41
申請日:2025年10月28日
申請/実施責任者:鹿児島県 指宿市 環境政策課
場所:鹿児島県指宿市
居住者:当事者本人(65歳、女、パート)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):12頭(4頭)
手術日:1月16日、1月31日 
協力病院:くすのき動物病院
チケット発行数:8枚(子猫4頭を除く8頭分を申請)
手術頭数:7頭(1頭が行方不明となったため)
協働ボランティア:個人ボランティア 

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2年ほど前、職場付近でケガをした野良猫1頭を保護した。
  2. その数カ月後、今度は自宅近くで捨てられていた妊娠中のメスを保護。子猫が生まれたり、他の野良猫が寄り付くようになり、現在は12頭を飼育している。
  3. 糞尿被害を受けている近隣住民から相談があり発覚。後日、当事者・近隣住民・市の三者で話し合いを行った。当事者から、捨て猫を保護しているうちに猫が増えてしまったこと、経済的な事情で不妊手術ができないこと、これ以上猫を増やしたくないため救済支援制度を活用したいとの話があった。
  4. 保健所職員と現場確認を行ったところ、トイレの数はそろっていたが、飼育頭数に対して家が手狭に感じた。また、エアコンの故障で室内が暑いこと、部屋に閉じ込めるのは可哀想という理由から放し飼いにしている。放し飼いは近隣住民への迷惑となり、猫の安全性にも問題があることを説明したが、当事者にはエアコンを修理する金銭的余裕はなく、室外の二畳に満たないスペースにケージを設置するつもりでいた。
  5. 当事者は二連長屋の一戸に居住しているが、隣りの空いている一戸も含めて二連長屋を譲り受ける予定とのこと。譲り受けた後は部屋を片づけ、猫を飼育するスペースを確保しようと考えているとのこと。
  6. 当事者が全頭の不妊手術費用を負担することは難しく、室内飼育が難しいことから今後も頭数が増える可能性がある。当事者は善意から負傷した猫や自宅付近で捨てられた猫を善意で保護していたこと、また、これ以上は飼育しないことを約束したことで市の要件を満たしたため申請に至る。
  7. 子猫4頭を除く8頭分を申請したが、手術前に1頭が行方不明となってしまい、残る7頭について不妊手術を完了した。さらに手術後の成猫1頭と子猫1頭が行方不明となってしまった。
  8. 未手術の子猫3頭は、当事者自ら費用を負担して手術実施済みである(今回の協力病院に自ら相談し、安価で不妊手術を受けることができた)。また、県の飼い主募集ページへ掲載して譲渡先探しを継続しており、里親が見つかるまでは当事者が引き続き飼養する。
  9. 室内は物が多く片付いているとは言えないが、異臭等は感じられない。
  10. 猫の健康状態は良好のようだが、室内飼育となったことで外に出たがり、そのストレスがあるように思えた。
  11. トイレは必要数が設置されており、きちんと清掃も行われている。運動スペースは改善の余地があるが、現在、飼育部屋を用意中である。
手術日オスメス耳カットのみ
1月16日0606
1月31日1001
1607

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
保健所と連携して飼育指導を行うことができた。飼育環境は改善途中であるが着実に進んでいる。
一方で、当事者と当初の協力者との関係が活動途中で終わったことについては、積極的に現状を改善したいという一部協力者と、当事者およびその他協力者との思いにずれがあったと感じた。担当者として、申請前にもう一度当事者の意思を丁寧に確認し、当事者がどうぶつ基金の制度理念を理解したうえで、協力者との間で前もって共通の認識を持てるようフォローすべきだった。


どうぶつ基金スタッフコメント
支援後は成猫6頭と里親探しを継続中の子猫3頭が残っていますが、全頭手術済みとなっています。子猫3頭については、当事者自ら手術費用を負担しています。当事者はこれ以上の頭数を飼育しない旨を市と約束しており、これ以上頭数が増えることはありません。室内飼育に切り替わったことによるストレスが見受けられるようですが、子猫3頭の里親が見つかれば、さらに飼育頭数は減り、猫のストレスも軽減されるでしょう。より一層、飼養環境改善に取り組んでいただき、当事者と猫が穏やかに暮らすことができるよう願っています。
行政には、引き続き飼育に関して指導を継続していただくとともに、当事者が今後新たな猫を保護しないよう注視していただき、手術前に行方不明となった1頭が戻った際の対応についても当事者と取り決めていただきたいと思います。


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