70_山梨県南アルプス市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.70
申請日:2022年1月5日
申請/実施責任者:南アルプス市 環境課
場所:山梨県 南アルプス市
居住者: 当事者本人(54歳、女、パート)、夫(64歳、男、アルバイト)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:75頭(うち41頭は手術済み、4頭は手術可能月齢に満たない子猫)
手術日:2022年月1日20日、2月3日、2月17日、3月3日
協力病院:ふー動物病院 山梨分院
チケット発行数:30枚(手術済み41頭と子猫4頭を除く30頭が手術対象)
手術頭数:30頭
協働ボランティア名:個人ボランティア

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 10年位前に友人から猫を1頭もらったのがきっかけ。
  2. その後、庭にくる猫にもエサをあげ始める。近所から苦情がくるようになったため、庭に専用の猫部屋を作ってその中で飼うようになった。
  3. そのうち、専用の猫部屋もいっぱいとなり、家の中にもケージを置いて飼うようになった。
  4. 不妊手術で猫を増やさないよう努力をしてきたが、金銭的に厳しくなり手術が追い付かない状態に…。未手術の猫が次々と子猫を生み75頭にまでなってしまった。
  5. 当事者がボランティアへ支援要請があり、相談を受けたボランティアから市へ相談があり発覚。
  6. 当事者ではどうにもできない状態と判断し申請に至る。
  7. 全75頭のうち、老衰等で亡くなった9頭とボランティアにて譲渡した子猫2頭を除く64頭は現場に戻り、当事者が飼育を継続する。
  8. 報告時には、未手術となった子猫4頭もボランティアの費用負担で手術を行い、現場の猫全頭が手術済みとなった。
  9. 毎日清掃が行われるようになり、ケージに入れる猫の頭数を減らすことでストレスも軽減された。今後、一部の猫を譲渡していく予定である。
手術日 オス メス 耳カットのみ
1月20日 6 4 0 10
2月3日 5 6 0 11
2月17日 3 2 0 5
3月3日 1 3 0 4
15 15 0 30

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
全ての猫を不妊・去勢手術することができた。


どうぶつ基金スタッフコメント
当事者は自力で半数以上にあたる41頭に不妊手術をしていましたが、多頭飼育の不妊手術は「すぐやる、全部やる」が鉄則。できる範囲で…などと言っていては猫の繁殖力には到底追い付きません。事ここに至って自らSOSを出し、支援が繋がったことで全頭無事に手術済みとなりました。しかし、亡くなった子や譲渡された子を除いても、まだ64頭が現場に残っています。1頭でも多く新しい家族のもとへ送り出せるよう、当事者には力を尽くしてほしいと思います。
多頭飼育崩壊に向かう分岐点となったのは、近隣からの苦情によって専用の猫部屋を作ったことです。苦情の内容がどのようなものであったか知ることはできませんが、未手術の猫を1つの場所に閉じ込めれば必ずこのような結果になります。
このような事例が溢れかえっているのに、未だに「餌をやるなら家の中で飼うように」と誤った指導をしている行政もあります。この誤った認識を正すためにも、実例をもとにした情報発信をさらに強化していきたいと思います。


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