18_鹿児島県薩摩川内市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.18
申請日:2026年7月2日
申請/実施責任者:薩摩川内市 環境課
場所:鹿児島県薩摩川内市
居住者:当事者本人(78歳、女、無職)
居住環境:貸家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):30頭(6頭)(15頭で申請するも最終的に30頭となった)
手術日:8月20日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:15枚
手術頭数:15頭
協働ボランティア:NPO法人 犬猫と共生できる社会をめざす会鹿児島

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 5年ほど前に2頭の野良猫を保護したが、すぐに出産して子猫が生まれた。
  2. また、家の外にも餌を置いていたことから周辺の野良猫も集まって繁殖。すべての猫を保護していたことから多頭飼育状態に陥った。
  3. 近隣住民から「近所の家の猫の出入りが増えてきた気がする。高齢の一人暮らしのため心配」と相談が寄せられたことにより発覚。
  4. 給餌は室内で行って他の猫や動物が集まらないようにすること、猫の健康状態や室内環境など適切飼養について県の保健所より指導した。
  5. 当事者は高齢、かつ生活保護受給者である。近くに子や親戚はおらず、唯一近くにいる弟も生活保護受給者であるため、援助を受けることができない。また、当事者には持病があって足も不自由であるため、自己負担での手術は困難と考え申請を決定した。
  6. 15頭で申請するも、申請時に把握できていなかった猫や支援までに子猫が生まれたこともあり、最終的には30頭(うち子猫が6頭)となった。
  7. 15頭の手術に無料不妊手術チケットを使用。残る15頭のうち9頭はボランティアの費用負担によって手術を実施。6頭が未手術で残っているため、2回目の申請を検討している。
  8. 現場はアンモニア臭が強く、抜け毛等が見受けられていたが、床の拭き掃除などを行ったことにより軽減された。トイレは1つ増設したが、まだ不足しているため再度指導を行う予定。部屋は片付けられ、スペースの確保はできている。
  9. 餌の量を増やしたことにより、猫の健康状態も良くなっているようである。
  10. 当事者は今後も現場に住み続ける予定。猫については譲渡を希望しているため、保健所(県)と協力して譲渡先を探していく。譲渡先が決まるまでは当事者が飼養を継続する。
手術日オスメス耳カットのみ計
8月20日69015
計69015

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
手術前の捕獲をする際、申請時より頭数が多いことが判明。成猫が多くいたため、申請前の現場確認で正確な頭数を把握できなかったことが大きな反省点である。次回からは家の周りの確認範囲を広げたり、猫がいそうなところをさらに詳しく探したりなど、より正確に頭数が把握できるよう努めていきたい。


どうぶつ基金スタッフコメント
ご近所の方が気にかけてくれたことが発覚のきっかけとなりました。当事者は高齢であり、自らSOSを出すことは困難であったと思います。周囲の方からの情報提供が非常に役に立った事例です。
最終的に現場には申請時の倍の頭数がいました。結果、チケットは不足し、9頭はボランティアの費用負担によって手術が行われましたが、6頭が未手術のまま残っています。6頭の内訳は子猫1頭、成猫5頭であり、室内外を自由に行き来していることからも、2回目の申請を急ぐことが求められます。
自分が何頭飼育しているか分からない当事者は多く、時には当事者自ら猫を隠していることもあります。難しい面はありますが、多頭飼育においても「すぐやる・全部やる」が鉄則ですから、できるだけ正確に頭数を把握することが重要になってきます。


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