25_千葉県成田市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.25
申請日:2023年7月13日
申請/実施責任者:成田市役所 環境部 環境衛生課
場所:千葉県成田市
居住者:当事者本人(69歳、女、無職)
居住環境:貸家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:20頭
手術日:8月15日、8月16日
協力病院:Luna spay clinic 奈土診療所
チケット発行数:20枚
手術頭数:11頭(支援前に事故などで亡くなった猫を除く11頭に手術を実施)
協働ボランティア:キャットハウスまいける

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 2022年より入院した近隣住民の代わりに数頭の猫にエサを与えていたところ居ついてしまい、1年ほどで現在の状況に至った。
  2. 猫の糞尿について近隣住民より相談があり発覚。
  3. 千葉県職員、市営住宅の担当課である建築住宅課職員を同行し、猫の不妊手術や里親探しをするよう当事者本人へ指導を行ったが解決せず。本人に危機感がなく経済的な理由で不妊手術も難しいことから、今後頭数が増加することが容易に推測でき、近隣住民の生活環境が脅かされるため申請に至った。
  4. 当事者が自身の飼い猫か野良猫かを判別できず、現場周辺で確認できた20頭分のチケットを申請。手術実施前までに交通事故などによって亡くなった猫もいたため、最終的には11頭となった。
  5. 手術済みとなった11頭のうち8頭が現場に戻り、残る3頭は協働ボランティア団体が保護してすでに譲渡済みである。
  6. 猫の健康状態やストレスについては多少改善されたように思われる。
  7. 当事者の生活環境が不衛生であり、当事者および猫に対してもよい環境とは言えないため、別の団地へ引っ越しを予定。現場へ戻った猫は引き続き当事者本人への促しを行いながら里親を探していく。
手術日オスメス耳カットのみ
8月15日28010
8月16日0101
29011

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
本来、市営住宅はペットの飼育を禁止していますが、近隣住民より糞尿の被害について相談があり発覚しました。
1年あまり、不妊手術の実施、里親探し、室内飼育等の助言・指導をしましたが、当事者の危機意識が皆無であり、一切行動に移さないことから多頭飼育救済支援を申請しました。
猫の不妊手術を行ったという点では、当事者宅でこれ以上猫が増えることはなく感謝しております。しかし、当事者は不妊手術後も悪びれることなく室外に猫を放しており、周囲の環境に悪影響を及ぼしている可能性があります。今回の一件で危機意識が芽生えることを期待し対応を続けましたが、当事者の意識を改めることはできませんでした。


どうぶつ基金スタッフコメント
今回の支援を通じて、飼い主の猫への感情を読み取ることはできませんでした。行政の報告からは当事者がまったく自分事として捉えていないことが分かり、これが事実であれば本当に悲しいことです。動物には命があり、感情もあります。人と暮らす彼らが健康に心穏やかにその生涯をまっとうするには、飼い主の愛情はもちろん、時間もお金も必要です。
支援後も現場に8頭の猫が残っており、当事者は猫を連れて引っ越す予定とのこと。少しずつでも飼い主としての責任を自覚するよう、また引っ越し先で同じことが起こらないよう、定期的に訪問するなどして指導やサポートが必要だと考えます。そして、1頭でも多く里親のもとへ出発できるよう、ボランティアの協力を得るなどして譲渡活動にも力を入れていただきたいと思います。


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