77_兵庫県川西市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.77
申請日:2022年2月4日
申請/実施責任者:川西市 環境衛生課
場所:兵庫県川西市
居住者:当事者本人(男、71歳、無職)
居住環境:借家/アパート
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:9頭(当初は10頭で申請。申請後に総数9頭と判明)
手術日:2月10日、11日、13日、24日
協力病院:北摂TNRサポートのらねこの手術室
チケット発行数:10枚
手術頭数:9頭
協働ボランティア名:川西TNR地域ねこの会

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 飼い始めた時期は不明であるが、配偶者が1頭の野良猫を保護したことがきっかけ。
  2. 2020年11月に福祉部門が当事者の生活支援に入る。この時は犬2頭、猫4頭であった。
  3. 2021年1月頃より生活支援に入った担当者が当事者と少しずつ関わることができるようになり、猫4頭のうち3頭を手放すとの話もあったが捕獲できず。
  4. 2021年に子猫が生まれて猫の頭数は7頭になった。さらに2022年1月に新たに子猫2頭が生まれ、現在、猫の数は9頭となっている。
  5. 過去に10頭ほど捕まえて動物愛護センターへ預けたことがあるとも聞いているが、現在は捕獲しようとしても捕獲できない状況。
  6. 当事者から、これ以上猫を増やさないように不妊手術をしたいと市に相談があり申請に至る。
  7. 当初は10頭で申請していたが申請後に9頭と判明。全頭をチケットにて手術済み。
  8. 1頭は当事者宅へ戻り、残る8頭はボランティア団体が保護。このうち2頭はすでに譲渡済みである。
  9. ゴミを撤去して糞尿の清掃も行われ、室内の状況は改善されている。術後の猫の状態も良好である。
手術日 オス メス 耳カットのみ
2月10日 2 4 0 6
2月11日 1 0 0 1
2月13日 1 0 0 1
2月24日 1 0 0 1
5 4 0 9

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
当事者が不妊手術費用を負担できる状況ではなく、手術後に判明した事実ですが、妊娠後期の猫もいたことから一刻を争うケースでした。今回の支援で手術を実施し、さらに繁殖する前に手を打つことができて良かったと思います。


どうぶつ基金スタッフコメント
多頭飼育崩壊に陥る高齢者は後を絶ちません。どうぶつ基金が支援する多頭飼育救済においても、その割合は高くなっています。お世話が行き届かなくなるきっかけは、配偶者の入院や他界、当事者自身の病気や入院、経済的な困窮などさまざまですが、何よりも猫に不妊手術をしていないことが崩壊の原因です。
一昔前は犬や猫の不妊手術の重要性を誰も気にしていませんでしたが、時代は変わっています。全国で数多くの悲惨な多頭飼育崩壊が起きている今、どの年代の人にも意識を変えてもらわなければいけません。
幅広い年代の方へのさらなる啓発活動、誰もが安価で安全な不妊手術を受けさせられる仕組みづくり、多頭飼育崩壊予備軍の早期発見など、官民協働による抜本的な対策が求められます。目の前の支援に注力することはもちろんですが、どうぶつ基金として何ができるかを考え続けていきたいと思います。


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