神奈川県綾瀬市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)㉝2回目

申請No.33
申請日:2020年11月25日
申請/実施責任者:神奈川県厚木保健福祉事務所大和センター 環境衛生課
場所:神奈川県綾瀬市
居住者:当事者(妻、49歳)、夫(55歳、会社員)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:54頭
手術日:12月7日
協力病院:山口獣医科病院
チケット発行数:18枚
手術頭数:5頭(当事者からの要望により中止となったため13頭が未手術)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 1回目の支援時に猫の総数が54頭であったことが判明。18頭が未手術で残ってしまったため、2回目の申請となった(1回目申請時には幼齢で手術適応外だった子猫4頭を含む)。
      ※綾瀬市1回目レポートはこちら
    2. 未手術18頭の不妊手術を実施する予定だったが、当事者宅で猫風邪が蔓延したことや、当事者の身内に不幸があり精神的に落ち込んでしまったことから、猫風邪が落ち着くまで手術を一旦止めたいとの要望があり中止となった。
    3. 未手術の猫については、猫の体調が戻り次第、当事者の費用負担で不妊手術を実施する予定。当事者と猫はこのまま同じ場所に住み続けるが、一部の猫は里親探しを行う。
    4. 綾瀬市担当の動物愛護推進員(ボランティア)に情報共有をしており、当事者が里親探しをする際に協力いただくよう調整済み。
手術日 オス メス 耳カットのみ
12月7日 3 2 0 5
3 2 0 5

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
2回目の申請にもご対応いただきありがとうございました。
未手術の猫全頭の不妊手術を実施する予定でしたが、当事者宅での猫風邪の蔓延や身内の不幸による精神的ショックから「猫風邪が落ち着くまで手術を一旦止めたい」との要望があり中止することになりました。猫の体調が戻り次第、当事者の実費で残りの未手術の猫の不妊手術を実施いたします。
今後は、定期的にに飼養状態を確認し、全頭の不妊手術実施、悪臭の改善、異常な飼育頭数による猫のストレス軽減等、できる限りの適正飼育を促していきます。


どうぶつ基金スタッフコメント
同案件で2回目の申請となりました。最初の段階で把握していた頭数と実際の頭数に大きな開きがあり、未手術の猫が数多く残ってしまったためです。また、多頭飼育救済支援においては、今回のケースのように支援途中で当事者の意思が変わることは珍しくありません。だからこそ、同意のあるうちにスピード感を持って全頭一斉に行うことが重要です。事前の調査をしっかり行い、できるだけ正確に頭数を把握しておくことが支援成功のカギとなります。
当事者宅で蔓延した猫風邪が落ち着くまで中止となっていますが、未手術の猫が13頭も残っていることを考えれば1日も早く不妊手術を終える必要があります。今後は行政が定期的に飼養状態を確認するとのことですが、1年後に元の状態に戻っていることのないよう、特に不妊手術については厳しい指導が必要です。


現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計
茨城県笠間市 6 3 0 0 9
長崎県大村市 6 6 0 29 41
群馬県富岡市 21 21 0 0 42
北海道根室市 8 6 0 0 14
兵庫県太子町 16 21 0 01 38
沖縄県うるま市 16 21 0 1 38
千葉県白子町 15 10 0 0 25
埼玉県飯能市 15 14 0 0 29
茨城県龍ヶ崎市 3 4 0 0 7
千葉県白子町 4 5 0 0 9
北海道むかわ町 9 11 0 0 20
茨城県かすみがうら市 15 13 0 0 28
青森県三戸町 3 8 0 0 11
北海道江別市 23 12 0 0 35
埼玉県坂戸市 14 9 0 0 26
滋賀県草津市 10 11 0 0 21
北海道千歳市 13 17 0 0 30
鳥取県日南町 13 14 0 0 27
沖縄県うるま市 13 17 0 0 30
北海道苫前町 31 25 0 0 56
神奈川県小田原市 10 1 0 2 13
福岡県飯塚市 2 2 0 0 4
茨城県取手市 8 3 0 0 11
愛知県新城市 43 26 0 0 69
青森県三戸郡五戸町 5 6 0 0 11
青森県三戸郡五戸町 5 3 0 0 8
茨城県筑西市 11 17 0 0 28
神奈川県綾瀬市 21 15 0 0 36
埼玉県所沢市 5 4 0 0 9
茨城県筑西市 14 12 0 0 26
鹿児島県伊佐市 3 3 0 0 6
埼玉県飯能市 11 8 0 0 19

 

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