神奈川県小田原市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)⑥

申請No.6
申請日:2019年07月08日
申請/実施責任者:小田原市 環境部環境保護課
場所:神奈川県小田原市
居住者:当事者本人(66歳、女、パート)
居住環境:借家/アパート
生活保護受給の有無:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:20頭
手術日: 07月24日、8月30日
協力病院:swingどうぶつ病院
チケット発行数:20枚
手術頭数:13頭(7頭は実施前より脱走して戻らず)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 当事者は元々犬を飼っていたが、その犬が亡くなり、その寂しさを紛らわすために3年前ほどから野良猫(メス1匹)を飼育するようになったのがきっかけ。
    2. 最初に飼った野良猫(メス1匹)が外で妊娠してきてしまい、仔猫を産んでしまった。
    3. 当事者はパートタイマーと年金で生計をたてており、不妊去勢手術を行う経済的余裕がなかったため、放置していたところ、繁殖を繰り返し現在に至る。
    4. 部屋の中にはトイレを2か所設置しているが、糞尿があふれかえっている状況であり、強烈な異臭を放っている状況である。
    5. 近隣住民からアパートの大家に苦情があり、大家がボランティア活動者へ相談した。その後、ボランティア活動者から本市へ相談があり発覚した。
    6. 本制度を利用した上で里親探しをボランティア活動者が行い、行政とボランティアの協働で解決に向け協力していくこととなった。
    7. どうぶつ基金チケットで13頭手術、全頭飼い主に戻しボランティアにより里親に出す予定。
    8. 手術後については、飼育者に室内飼育を促したこともあり、近隣住民へのフン尿被害や鳴き声の被害が減少した。
手術日 オス メス 耳カットのみ
07月24日 7 5 0 12
08月30日 1 0 0 1
8 5 0 13

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】
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今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・猫の里親探しが思うように進んでいない。


どうぶつ基金スタッフコメント

初めに飼った猫の不妊手術を怠った、また中外自由飼いのために繁殖を繰り返し、当事者自身が飼養できないまでに増えてしまった典型的な案件と考える。

今回7頭が脱走などで行方が分かっておらず、繁殖の危険が高い案件である。このまま7頭を放置せず、最後まできちんと不妊手術を施し、更なる悲劇が起こらないよう、飼い主の指導、飼育管理が必要な案件である。

早急に未手術猫の対応が望まれる。


現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計
沖縄県国頭郡 7 14 0 0 21
宮城県宮城郡 13 24 0 0 37
群馬県太田市 52 15 0 0 67
沖縄県沖縄市 7 1 0 0 8
群馬県富岡市 11 12 0 0 23

 

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