来年はうさぎ年!ノーファーについて考えよう

こんにちは
どうぶつ基金理事長の佐上です。

2023年はウサギ年、私が紅顔の小学生だった50年前、
女の子は振袖に真白なウサギの襟巻で初詣と成人式というのが
定番ファッションでした。
その頃はノーファーなんて言葉もなかったし、女子はみんな毛皮に
あこがれていました。
1970年昭和45年ごろの話です。
時が流れて50年後、SDGsが叫ばれる中、エシカルな考えからノーファーが
常識になってきました。
それでは昨年の記事をもう一度、エコに紹介します。
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エシカル「ノーファー」

わー、モフモフ。かわいいー。

フードの縁にふわっふわの毛皮がついたコートやジャンパーを
着た人が増える冬です。

アパレルのサイトには、ヘアゴムやイヤーマフ、帽子や手袋、
首まわりに毛皮をあしらった購買意欲をそそる商品がいっぱい
載っています。

かわいいバッグやお財布、キーホルダーにも使われています。


ミンクファーのシュシュ

ゴージャス。リュクス。愛らしい。癒される。ぬいぐるみみたい。
上質。本物。ステイタス。

>人によって過激だと感じる表現が含まれています。ご自分の判断で読み進めてください。

そんな魅力的なコトバが並んでいるけど、生きたまま皮を剥がされ、
目玉が飛び出て、全身血だらけで息絶える赤ちゃんアザラシの写真、
見たことないですか。


実はその「上質な素材」と書かれた毛皮は、見てしまったら吐きそうになるほど、
一生悪夢にうなされるほど、残酷な作られ方をしています。

殺して時間が経つと死後硬直で皮が剥がしにくくなるので
生きているうちに剥がしてしまおう、という恐ろしい考えが、
モフモフの毛皮を持つ可愛らしい動物に、
一生耳から消えない断末魔の叫びをさせるのです。

それを聞いた檻の中のほかの子たちは、パニックに陥ると言います。


ぞっとしませんか。

それが毛皮なのです。

それが皮なのです。

いえいえ、安楽死させた、食用の動物の毛皮がもったいないから
使っているからいいでしょ、という人がいます。

そういう毛皮もなかにはあるかもしれませんが、混ざってしまっていて
よくわからないというのが世界の現状です。

知らずに、血塗られた残酷さが、
まざっている毛皮を買い、身につけ、目立つことで、
さらなる無知と隠された残酷を世の中へ広めてしまう恐れがあります。


ふわふわのアンゴラやモヘア、
暖かいお布団のなかに入っている水鳥のダウンも、
殺さないからいいでしょ、という人がいます。

でも、生きたまま毛をむしり、痛くて寒くてうずくまるのに、
生えてきたらまた何度でも命が尽きるまでむしり続けるのは、
殺すより残酷かもしれません。

「動物には感情がない」という誤った古い考え方に
支えられてきたからこその残虐行為かもしれません。

ですが、動物には感情があるのです。
あったりまえです。

そして人間はやっとこの後ろめたい真実を理解しつつあるんです。
やっと、ね。

この「どのように生産され、加工され、輸送され、販売されたか」の
情報開示を「トレーサビリティ(追跡可能性)」といいます。

国連の環境の指針、SDGs(エスディージーズ)でも、
ショッピングの際に双方(買う人にも売る人にも)必要なこと、
取り組まなくてはならないこととされています。


猫も毛皮に

SDGsが発表された2015年以降、動物由来の資源であれば、
どのように育てられ、どのように屠(ほふ)られたか。

檻に入れられていたのか、野外を走り回れたのか、
変なものを食べさせられなかったか、屠られるときは安楽だったのか、

苦しんだのか、残酷ではなかったのか、
などが買おうかどうしようか判断するときに商品の情報として
提供されなければならない、とされているトレーサビリティ。

まじめに取り組むファッションブランドも増えてきています。

ベジタリアン・セレブと呼ばれる、毛皮を着ない買わない、
動物虐待しない、動物実験で開発された薬やコスメやその他を買わない、

モデルや俳優などファッション業界のセレブや、
ファッション愛好家(ベジタリアン・ファッショニスタ)も年を追うごとに増えています。


犬だって毛皮に

ビートルズのメンバーのポール・マッカートニーは、
長年この「ストップ・ファー(毛皮反対)」の活動を続けています。

ファッション・アイコンのパリス・ヒルトンがポールの影響で、
もう毛皮は着ない、と宣言したのも、もう15年も前のことです。

もちろん、ポール・マッカートニーがひとりで活動しているわけじゃありません。
PETA(ピタ)というNGOの活動をポールがサポートしているのです。

NGOですが、というよりNGOだからというべきでしょうか、
今ではPETAは何十人ものセレブが支援者に名前を連ねています。
日本でも、アニマルライツセンターやJAVAというNGOが活発に活動しています。

ですが、日本のファッション業界は、まだまだ、毛皮や動物製品に関して、
かなりセンスが足りない、コンシャスじゃない、勉強不足の状態です。

かつて日本は毛皮輸出大国でした。
戦中から戦後にかけ日本には4,000近い毛皮農場があり、
1975年はミンクで88万頭分、
ウサギも含めると年間1,700万頭近くの毛皮を
輸出していましたが、

その後、経済的事情から2016年までに全て廃業しました。
でもその理由は「エシカル」ではなく「経済的事情」でした。

数字を追ってみると、2015年日本が輸入した毛皮は167万頭。
2006年の輸入量と比較すると20%とめっきり減少しています。

2016年にはファッションブランド「ジョルジオ・アルマーニ」が
毛皮は使いませんと宣言。

HUGO BOSS(ヒューゴ・ボス)やASICS(アシックス)、
コスメキッチンやスナイデルを擁するマッシュホールディングス、
ユニクロ、無印良品も、「エシカル」を旗印に、
毛皮を使わないことを約束しています。

企業の脱毛皮や動物福祉の宣言は増えてきましたが、
買い手からの発言や、動物福祉(アニマル・ウェルフェア)という
考え方を知って意識して賛同する人の数は、まだまだ表立つ人が少ない。

だから、いま、やりましょう。お買い物は投票です。

エシカル・ショッピングとして、毛皮のついているものは買わない

マフラーでも、耳当てでも、手袋でも、キーホルダーでも、
毛皮は買わない。フェイクファーでも見分けがつきにくいし、
紛らわしいから買わない。革製品も買わない

ウールも、レザーも、アンゴラもモヘアも、お布団のダウンも、
残酷だから、エシカルじゃないから、欲しくない、
だから買わない

そして、エシカルショッピングとして買わない動物素材の話を、
ためしにちょっと、友だちに言ってみてください。


*ワニ革のバッグやコートは高額で取引されています

エシカル(倫理)は、業界の人に「問うもの」ではなく、
むしろ買う人から発信、先導していくものだと考えた方が、
早く実現します。早いだけではなく、買う人から発した方が、
まっすぐすくすく伸びて行きます。

動物素材は買いたくないんだけど、まだ詳しくなくて、
目で見ただけでは選ぶ自信がない、そんなときは、
「だって書いてないんだもの、しょうがないでしょ」ではなく、

店員さんや店長さんにひと声かけて、
「この素材はなんですか。動物由来ですか、ちがいますか」
と聞いてみてください。

あるいはそのファッションブランドに電話をかけて、
「トレーサビリティどうなってますか」と聞いてみてください。

ちゃんと説明してもらえるかも、チェックしてみてください。
そこから始まる一歩もあります。

動物に残酷なことをしてまで毛皮を身につけ着飾ることは、
オシャレでもステイタスでもない、時代遅れの恥ずかしいこと。
そんな新しいファッションの常識がいま広がっています。

参考にしてください。

・GUCCI、リアルファーの使用を廃止

・ヴィーガン・ファッション(アニマルライツセンターの特設ページ)
・ファー・フリー・ジャパン(アニマルライツセンターの特設ページ)

文責 マエキタミヤコ

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