「やさしさ」を、まとう時代へ

寒さが深まり、街ではふわふわの毛皮のコートや小物で
おしゃれを楽しむ方が増える季節となりました。

ふわふわの毛皮、フードやバッグのポイントにあしらわれるファー、
そして季節を問わず愛用される高級感漂う革製品。

しかし、その“暖かさ”や“高級感”の裏側に、
小さな命の涙が隠れていることをご存じでしょうか?

ふわふわモフモフの毛皮の裏側

「上質」「リュクス」「ぬいぐるみみたい」
そんな言葉で語られる毛皮製品の多くは、命の叫びと引き換えに作られています。

赤ちゃんアザラシやミンク、ウサギ、キツネたちが、
生きたまま皮を剥がされる現実があることをご存じでしょうか?

その苦しみと恐怖を想像することは、決して難しいことではありません。

痛くて寒くて、うずくまる。
そして、生きているうちに皮をむしり続けられる。

殺して時間が経つと死後硬直で皮が剥がしにくくなるため、
生きているうちに剥がしてしまうという恐ろしい考えがあるのです。

安楽死させた食肉用の動物の毛皮を使っている場合もありますが、
実際にはその区別が付かないのが現状です。

世界は、少しずつやさしくなっている

SDGsの広まりとともに、ファッション業界でも「エシカル(倫理的)」という考え方が常識になりつつあります。

ファッションを楽しみながら、命を守る。

そんな選択が世界中で広がっています。
このやさしさの輪を広げることができるのは、私たち一人ひとりの「お買い物での選択」です

マフラーでも、手袋でも、キーホルダーでも
毛皮や動物由来の素材が使われていないか、ほんの少し気にかけてみてください。

「この素材は動物由来ですか?」

その一言が、企業の姿勢を変え、社会を動かす大きな力となります。
そして、あなたが選んだその商品が「投票」となるのです。

「やさしさ」を、まとう時代へ

動物の犠牲の上に成り立つファッションは、もう“おしゃれ”ではありません。

私たちは、知ってしまったからこそ、選べるようになりました。
命にやさしい素材を、心にやさしい暮らしを。

それこそが、新しい時代の美しさであると、私たちは信じています。
あなたも、この冬から「やさしさ」を、まとう選択をしてみませんか?

こちらの記事もご覧ください
https://www.doubutukikin.or.jp/activity/earthclub/20221205/41121/

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