31_群馬県みなかみ町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.31
申請日:2025年9月9日
申請/実施責任者:みなかみ町 環境課 環境対策係
場所:群馬県みなかみ町
居住者:当事者本人(49歳、女性、会社員)母(78歳、無職)妹(48歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給なし
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):28頭(3頭)
手術日:10月24日、11月11日
協力病院:ふー動物病院 群馬分院
チケット発行数:28枚
手術頭数:21頭(7頭が未手術となった。詳細は経緯を参照のこと)
協働ボランティア:NPO法人 群馬わんにゃんネットワーク
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 50年ほど前に当事者の母が現住所へ越してきた際にはすでに5~6頭を飼育していた。飼い始めた経緯は不明。
- 5~6頭いた飼い猫にくわえて、近隣で捨てられた猫を保護・飼育していた。10年ほど前にローンを利用するなどして不妊手術を行い、未手術の猫が5、6頭にまで減少した時期もあったが、経済的理由からそれ以上は不妊手術ができず現在に至っている。
- 2025年年7月、当事者から相談が寄せられたことにより発覚。
- 猫は室内外を自由に行き来しているが、当事者は全28頭をしっかりと把握している。餌やトイレはの場所は屋内で清潔に保たれ、管理されていることを確認。
- まずは、これ以上増えないよう不妊手術を行うことが望ましいと説明、指導を行う。現地確認や当事者からの聞き取りの結果、当事者家族は猫に愛情をもって接しており、「かわいいので亡くなるまで面倒を見たい」とのことであった。
- しかし、28頭の飼育を継続するには経済的な負担が大きく、不妊手術ができないままさらに頭数が増えることが懸念された。現状において不妊手術の必要性を強く感じたため申請に至る。
- 28頭のうち、手術前に2頭が亡くなり、2頭が行方不明、さらに2頭が捕獲できず、1頭は体調不良のため手術が見送られ、計7頭が未手術となった。残る21頭については2日間ですべての不妊手術と耳カットが完了した。体調不良と未捕獲の3頭については、タイミングをみて当事者の費用負担により手術を行う予定である。
- 手術前も清潔かつ猫の生育環境を考えた状態であったが、手術後においても屋内やトイレの清掃は行われており、糞尿等の臭気もなく抜け毛等も処理されている。
- 当事者家族は猫に対する愛情が深く、猫の健康状態も良好でストレスも軽減されている様子。体調不良の1頭は手術に耐える体力がなく、当事者家族とボランティア団体が連携して様子を見守っている。
- トイレの数は4か所で改善の必要はあるものの、当該地は民家が点在している環境で敷地も広く、周辺からの苦情もないため様子を見ていく。また、道路等が隣接しており危険ではあるが、当事者家族の見守り等による配慮がなされたなかで比較的自由に行動していることから運動環境も十分である。
- 猫たちはこのまま当事者が飼養を継続する。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 10月24日 | 12 | 8 | 0 | 20 |
| 11月11日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 計 | 13 | 8 | 0 | 21 |
【現場写真(支援前)】


今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
当事者からの相談や意見聴取から当事者家族の意向に沿うように努め、ボランティア団体とも協調できた結果、スムーズな捕獲、病院への搬送が比較的上手くいったと思われる。
どうぶつ基金スタッフコメント
当事者家族には不妊手術を行う意思があり、10年ほど前にお金を借りるなどして実施したものの全頭手術には至りませんでした。未手術の猫が1頭でも残れば、そこからあっという間に元の状態に戻ってしまいます。室内外を自由に行き来できる状況であったのならなおさらです。当事者自ら勇気をもって行政に相談してくれたことで、事態の悪化は止めることができました。
行政には、10年前のことを教訓とし、残る未手術3頭の手術完了まで必ず見届けていただきたいと思います。体調不良の1頭はともかく、未捕獲となった2頭への不妊手術は必須です。また、行方不明となっている2頭が戻ってきた場合にもすぐに相談・対応できるよう、引き続き、ボランティア団体と協働しつつ見守りを継続していただくことを強く求めます。



