32_鹿児島県日置市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.32
申請日:2025年9月10日
申請/実施責任者:日置市 市民生活課
場所:鹿児島県日置市
居住者:当事者本人(39歳、女、事務職)、同居人(40歳、男、製造業)、長女(13歳、学生)
居住環境:貸家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):15頭(8頭)
手術日:10月17日、18日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:15枚
手術頭数:15頭
協働ボランティア:さつま・しっぽの会

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 7年ほど前に1頭の捨て猫を保護し、不妊手術をして飼育していたが行方不明となった。
  2. 新たに4頭ほど保護して不妊手術をして飼育していたが、室内外を自由に行き来していたことから、この4頭も行方不明となってしまった。
  3. その後、4年ほど前に保護した猫が妊娠しており5頭の子猫を出産、この頃から完全室内飼育となったようである。この1年で頭数が急増し、管理・把握が困難となった。
  4. 近隣住民からの相談を受け、保健所とボランティア団体が現場を訪問して多頭飼育崩壊が発覚。これ以上、猫を増やさないことや室内・トイレの清掃を行うことなどを指導した。
  5. 15頭全頭が室内飼いで清掃も行き届いておらず衛生環境が悪い。糞尿の臭いもひどく、中学生の子供にとっても好ましくない環境である。早急に対応する必要があると判断したが、当事者が全頭の手術費用を負担することは難しく申請に至った。
  6. チケットを使用し、2日間で全頭の手術が無事に完了。支援前は猫風邪が蔓延していたが、健康状態は良くなっている。
  7. 室内は清掃されたが、餌場やトイレは清掃が追い付いていない様子。餌のやり方やトイレの世話については、今後も継続的に指導・助言を行っていく。
  8. 15頭の猫は今後も当事者が飼養を継続する。近いうちに猫の飼養ができる家に引っ越し予定である。
手術日オスメス耳カットのみ
10月17日64010
10月18日0505
69015

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
どうぶつ基金、協力病院、ボランティア団体の協力で多頭飼育救済を行うことができました。感謝申し上げます。手術も2日間でスムーズに終えることができました。
当事者は、近いうちに猫の飼養ができる家に引っ越し予定となっていますが、引っ越し後も定期的に訪問するなどし、これ以上数を増やすことのないよう継続的に見守っていく必要があると思われます。


どうぶつ基金スタッフコメント
4年ほど前の保護時から不妊手術は行われず、未手術のまま完全室内飼育となったことで崩壊に至りました。猫の繁殖力は強く、一定期間は管理できるかもしれませんが、いつか必ず破綻します。当初保護した猫5頭については不妊手術を行っており、当事者はその重要性を認識していたと思われるだけに残念です。
当事者は飼養を継続する意思があり、近いうちに猫の飼養に適した家に引っ越しをする予定とのこと。今回の支援が当事者家族と15頭の猫にとって良い転機となるよう、行政によるサポートや指導を継続していただきたいと思います。
飼い主のいない猫に手を差し伸べてきた人が「保護」をきっかけに多頭飼育崩壊に陥ってしまうことは決して珍しいことではありません。そうなる前に当事者が相談できる環境づくりが求められています。


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