56_鹿児島県霧島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)※同案件2回目

申請No.56
申請日:2025年2月5日
申請/実施責任者:霧島市 環境衛生課
場所:鹿児島県霧島市
居住者:当事者本人(75歳、男、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):40頭(20頭)
手術日:2月21日、26日、27日、3月1日、3日、5日、6日、7日、10日、11日、12日、13日、14日、15日、17日、21日、22日、27日、28日、29日、31日
協力病院:加治木動物病院
チケット発行数:40枚
手術頭数:40頭
協働ボランティア:霧島にくきゅうくらぶ

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2024年4月に同案件1回目の申請をしたが、猫の健康状態が思わしくなく治療を優先したいという当事者の希望から支援が見送られていた。今回が2回目の申請となる。
    ※霧島市1回目のレポートはこちら
  2. 2025年1月、当事者宅近隣の個人ボランティアから「猫の病気は落ち着いたが、また子猫が生まれている」と市に相談が入った。1回目申請時の総数は42頭だったが、申請にあたって再度確認したところ総数40頭、うち子猫が20頭であった。
  3. 猫の病気は落ち着いており、飼育環境は悪くなく餌場やトイレもきれいに保たれている。しかし、新たに子猫が生まれるなど多頭飼育の状態は解消されていない。また、当事者に全頭の手術費用を負担する金銭的余裕がない状況も変わっていない。1回目の申請が中止となって手術できずに終わった案件であることから、市としても早急に対応したいと考え2回目の申請を決定した。
  4. 全40頭がチケットによって手術済みとなったが、支援後に1頭が死亡、1頭が行方不明となり、現在当事者宅には38頭の猫がいる。
  5. 飼育環境は申請時から清潔な状態で支援後も特に変わりはない。猫の健康状態も良好である。トイレを2個→8個に増やし、これまで以上に環境は良くなっている。
  6. 今後もボランティアの支援を受けながら当事者が飼養を継続し、これ以上頭数が増えないよう管理していく。
手術日オスメス耳カットのみ
2月21日0202
2月26日0202
2月27日1102
3月1日1102
3月3日2002
3月5日1102
3月6日0101
3月7日0202
3月10日1102
3月11日2002
3月12日0202
3月13日1102
3月14日2002
3月15日2002
3月17日1102
3月21日0202
3月22日0101
3月27日1012
3月28日1102
3月29日2002
3月31日0202
1821140

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
本件は2024年4月に一度申請したが、猫の病気のため手術を断念した案件だった。再度相談を受けてから、申請→手術実施まで非常にスムーズに行うことができた。
初めは、短期間で40頭もの手術を終わらせられるか不安だったが、個人ボランティア、団体、協力病院のご尽力により全ての猫に手術を実施することができた。どうぶつ基金をはじめ、関わってくださった皆様に感謝している。
今後はこれ以上猫が増えていかないように定期的な確認等を行っていきたい。


どうぶつ基金スタッフコメント
支援を断念した1回目の申請から約10か月、やっと現場の猫全頭に不妊手術が行われました。「猫の体調が回復して子猫が生まれ始めている」との言葉どおり、本件も1回目申請時とは猫の総数はほとんど変化がなかったものの、猫の内訳は変わり、現場は未手術の猫40頭が暮らす状況となっていました。当事者にとっても近隣の方にとっても、ここで繁殖を止めることができて本当に良かったと思います。
今後も頭数の増減と飼養状況を定期的に確認いただくことはもちろんですが、近隣のTNRを同時に進めていただくなど、地域全体で本件のような多頭飼育崩壊や予備軍を生み出さないための対策をお願いしたいと思います。


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