北海道、犬100頭と乳牛の多頭飼育崩壊!どうぶつ基金が救済活動へ

北海道、犬100頭と乳牛の多頭飼育崩壊!どうぶつ基金が救済活動へ
-北海道佐呂間町から緊急SOS。犬78頭の命を救う支援が始まります-

犬や猫の殺処分ゼロの実現を目指す 公益財団法人どうぶつ基金(所在地:兵庫県芦屋市、理事長:佐上邦久)は、北海道佐呂間町から要請を受け、同町内で発生している犬約100頭の多頭飼育崩壊の救済支援を決定しました。
6月27日(火)~29日(木)の3日間、どうぶつ基金の獣医師チームが、同町内に設けた手術会場ですべての犬に不妊手術、狂犬病ワクチン、ノミダニ駆除、その他の獣医療を無料で実施いたします。


犬120頭の多頭飼育崩壊が発生しているー。
2023年5月、北海道佐呂間町からどうぶつ基金に緊急支援要請が届きました。送られてきた現場写真には、牛舎内にひしめく犬たち、降り積もった雪に埋もれそうになりながら寒さに耐える犬たちが写っていました。
※現場の動画 https://youtu.be/drY-VpFKZRM

現場の状況と頭数から、どうぶつ基金が通常行っている多頭飼育崩壊の支援方法では対応できないことは明らかでした。まさに緊急事案。ベストな支援方法を模索するため、そして、関係者への聞き取りを行うため、北海道佐呂間町の現場視察を行いました。


視察を行った5月18日時点で、すでに行政職員とボランティアが救済活動で清掃とどうぶつの管理を行っていましたが、人員不足もあり糞尿で汚染された牛舎にストレスとエサ不足でやせ細った十数頭の乳牛と100頭近い犬が共に生かされていました。飼い主はこれまで搾乳による収入で犬の餌代を賄っていましたが、円安とインフレによる飼料の高騰、全国的な牛乳あまり、飼育環境の悪さによる搾乳量の減少などが重なり収入が激減し、多頭飼育崩壊に陥りました。

※殺処分ゼロ実現のために、ご寄付をお願いします。
 公益財団法人どうぶつ基金
https://www.doubutukikin.or.jp/legal/supporter/

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【多頭飼育崩壊の発見~支援要請までの経緯】

飼い主が犬を飼い始めたのはもう何十年も前、敷地内に捨てられていた犬を保護したことがきっかけです。不妊手術をしなかったことから、どんどん犬が増え始めます。放し飼いとなっている犬が敷地から逃げ出し、捕獲されることもしばしば。牛舎内に押し込められた犬は隅っこでひしめき合い、生まれた子犬が牛に踏まれて亡くなることもあったと言います。視察時の話からも分かるとおり、もはや「飼っている」とは言えない悲惨な状況です。

近隣住民からは何度も苦情が寄せられ、犬を係留するよう依頼があったものの、全頭を係留することはできませんでした。人に慣れておらず、飼い主でさえ触ることが困難なためです。放し飼いの禁止、飼育環境の改善、出生の管理等の指導を毎年複数回行ってきましたが、意味をなさない指導で改善されるはずはなく頭数は増え続けました。

しかし、高齢となった飼い主が飼育困難を理由に地元ボランティア団体に救済を求めたことで一気に状況が動きました。飼い主もこれ以上の頭数増加は望んでおらず、雌雄の分離飼育を進めながら支援要請を決定。どうぶつ基金へSOSが届きました。

【佐呂間町 犬多頭飼育崩壊 支援概要】
日 程:2023年6月26日(月)~6月30日(金)
※準備・片付け期間を含む
※手術は27日(火)~29日(木)の3日間
会 場:保育所 跡地
内 容:不妊手術、ノミダニ駆除、狂犬病ワクチン接種、その他獣医療
協働者:北海道佐呂間町、北海道オホーツク総合振興局、地元ボランティア「犬のM基金」
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※殺処分ゼロ実現のために、ご寄付をお願いします。
公益財団法人どうぶつ基金
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