ノネコはこんな杜撰な捕獲をされていた!!

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「世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!」

新事実!無許可で捕獲ワナ設置! 追記2019年8月1日

環境省および株式会社奄美自然環境研究センターは道路占有許可及び道路使用許可を得ずに、旧国道58号線上(瀬戸内町道網野子峠線 不法占用・不法使用の確認期間7/10-8/1 )に多数のノネコ捕獲ワナを無許可で設置して道路を占有し捕獲作業を行っています。(瀬戸内町建設課が8月1日午前中に現地で不法占有を確認、環境省に厳重注意と撤去要請済み)

無許可で道路を使用した場合:3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金

無許可で道路を占用した場合:1年以下の懲役又は50万円以下の罰金

このように道路の不法使用・不法占用は犯罪です。上記のように懲役刑や罰金刑が定められています。

なぜノネコの捕獲ワナを、わざわざ飼い猫や人が通る可能性が非常に高い公道上に設置する必要があったのでしょうか?疑問が残ります。

追記2019年8月1日


「ノネコ管理計画」捕獲器設置について

※この記事の内容は環境省に報告済です。

私たちは、ノネコ管理計画で捕獲される猫の捕獲について独自に調査しました。調査の結果、環境省やねこ対策協議会の発表してきた内容と相違がみられることが分かってきました。

おさらい

環境省とねこ対策協議会の発表している、猫の捕獲についてどうぶつ基金が質問をしたものをまとめたものです。
ノネコの捕獲は業務委託していますか。
>ノネコの捕獲は環境省の請負業務として業者に発注しています。

業務委託している場合は、ごの業者名をご教示ください。
>平成30年度の請負先は株式会社奄美自然環境研究センターです。
なお業務については、環境省奄美自然保護官事務所までお問い合わせください。

ノネコの捕獲マニュアルはありますか
>捕獲マニュアルにあたるものはございません。
捕獲作業は業務の仕様に沿って実施しており、以下のとおりとなっています。

  • <わなの点検>
    わなの稼働期間中は各わなにつき1日1回の点検を行う(基本は、2人1組で作業を行う)。
    わなは、原則月曜日~金曜日の間に稼働させ、金曜日の点検時にわなを閉め、月曜日に再び開ける。
    ・わな設置期間は1地域あたり計4週間程度とする(2名×5日×4週×5ヶ所 計200日程度)。
    ・点検の際には、誘引作用を維持するため、誘引餌の残量及び状態を確認し、必要に応じて適宜追加等をする。
    ・わなの点検作業に併せて、アマミノクロウサギ糞粒の有無等を確認し、記録する。確認作業は、わなを稼働させている週に1度程度とする。調査対象種や調査方法等については、適宜担当官と協議する。

<捕獲動物の移送等対応について>
わなで捕獲されたノネコは、捕獲状況の写真を撮影した上、わなに入れたまま奄美野生生物保護センターに運搬し、ノネコ一時収容施設に搬送する。ノネコ以外の動物が捕獲された場合は、捕獲状況の写真を撮影した上、基本的にはその場で放逐するものとするが、マングース等外来種や負傷鳥獣が捕獲されたときについては、速やかに当所担当官に連絡の上その指示に従うこと。

●マニュアルがある場合は、マニュアルの開示をお願いします。
>上記の仕様とも重なりますが、質問内容について回答します。
見回り回数:わなの稼働期間中は各わなにつき1日1回の点検を行っています。
嵐の日の対応:台風等が接近している場合は事前にわなを閉めているため、動物の捕獲はありません。
移動手段:わなで捕獲されたネコはわなに入れたまま車で運搬し、ノネコ一時収容
施設に搬送しています。

調査を行った日には、激しい雨が長時間にわたって降ったりやんだりを繰り返す、天候が変わりやすい日でした。
捕獲器が設置されていた場所は、アマミノクロウサギ生息地であろうことが分かる立て看板「ゆっくり走ろうアマミクロウサギも通る道」の立て看板が設置されているような場所です。ここで、疑問が生じます。環境省は現在まで、希少種保全の観点から捕獲器設置場所は公表しないとしてきましたが、このような立て看板があることでその周辺で希少種が生息しているという事実は明確です。そして、この立て看板はロードキルを防ぐために啓発として作られた物で、行った対策が、希少種生息地を提示してしまうことにつながった矛盾を生んでいます。

捕獲器が設置されていた場所は、国道沿いの車の中からでも確認ができる道の端で、200メートルほど離れた場所には人の出入りする施設もある場所です。調査日には全部で10程のわなを確認しています。

前述しましたが、この日は激しい雨が降り捕獲には不適な日です。
TNRを実施しているボランティアは、捕獲器を設置して、捕獲までの間、事故や持ち去り、虐待防止などの観点から、捕獲器から離れ見える位置で観察を続けます。これは、捕獲した猫に捕獲の負担をかけないためでもあります。

奄美大島で設置されていた捕獲器は、激しい雨でも入り口は開けっ放しで、捕獲器半分ほどにカバーはかけられていましたが、激しい雨が吹き込み、日に1度の見回りでは、捕獲された猫はずぶぬれになって低体温になることも予想される状況です。
その反対に、暑さが厳しい日には長時間にわたり捕獲器内で見回りが来るまでの間過ごさなくてはいけないため、熱中症や脱水などの心配も否めません。

またヒメハブなどの毒蛇による捕殺の危険も否めません。

このような劣悪な捕獲状況の中で、森の中にいたというだけで捕獲された、みきちゃんやいきくん、その他多くの猫のことを思うと、命としての扱いをされていないことに強い憤りを覚えます。

環境省は、捕獲器設置場所を森の奥深くとしていますが、この様な誰からでも容易にわかる場所への設置は、事故やいたずら、虐待にもつながる恐れがあり大変危険です。

猫は愛護動物です。ノネコと野良猫の区別をするのはとても困難です。奄美大島のように人の居住空間と森の距離が近いような場所では、特に注意が必要と考えます。
私たちは、捕獲の即時中止と、「ノネコ管理計画」の見直しを求めていきます。

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