49_滋賀県長浜市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.49
申請日:2025年11月28日
申請/実施責任者:長浜市 市民生活部 環境保全課
場所:滋賀県長浜市
居住者:当事者本人(50歳、女、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):26頭(10頭)
手術日:12月28日、1月27日、2月24日、2月27日
協力病院:にじのはしスペイクリニック
チケット発行数:23枚(手術済み3頭を除く23頭分を申請)
手術頭数:21頭(1頭は捕獲できず、1頭は健康状態が悪く手術対象外となった)
協働ボランティア:多賀にゃん
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 3年前、当時同居していた配偶者が2頭の猫を譲り受けたため飼い始めた。
- 配偶者がさらにオス1頭を拾ってきたため、不妊手術費用を折半で出すよう求められ拒否したところ放置され、子猫が5頭産まれた。
- 当時同居していた母から経済的支援を受けて3頭は不妊手術をしたが、配偶者が逮捕され、父母は施設に入所したため経済的に困窮。餌やりとトイレの世話で精一杯の状況となり対処できなくなった。
- 2025年10月、当事者自ら「目が見えにくく通院や日常生活も困難であり、猫を飼っているが経済的に苦しく不妊手術ができない」と行政窓口へ相談したことにより発覚。当事者宅を訪問して状況を把握した。
- 滋賀県動物保護管理協会へ連絡し、譲渡先を探すため「わんにゃん掲示板」への登録を勧めて資料を渡した。
- しかし、経済状況や健康状態の悪化から適切な対応ができずに頭数が増え続けており、今後さらに状況が悪化することが予測されたため申請を決定。
- 手術済みの3頭を除く23頭分を申請。捕獲できなかった1頭、健康状態が悪く手術対象外となった1頭の計2頭が未手術となったが、残る21頭についてはチケットを使用して不妊手術を完了した。未手術となった2頭については捕獲でき次第、また手術が可能となった時点で不妊手術を行う予定である。
- 清掃は毎日行っており臭い等はない。トイレは支援前から9か所に設置しているため追加設置はしていない。また、猫は適度な運動も行っている。また、支援後に多頭飼養届出制度に基づく届出を行った。
- 26頭のうち4頭をボランティアが保護。残る22頭のうち1頭は申請後に亡くなっており、当事者宅には21頭が残るが、当事者に転居の必要性が出てきたため、現在は猫の飼育可能な転居先を探している。ただ、全頭を飼い続けることは困難であるためボランティア団体と対応を検討中である。
| 手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 12月28日 | 2 | 5 | 0 | 7 |
| 1月27日 | 1 | 2 | 0 | 3 |
| 2月24日 | 3 | 4 | 0 | 7 |
| 2月27日 | 1 | 3 | 0 | 4 |
| 計 | 7 | 14 | 0 | 21 |
【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
オス1頭、メス1頭の2頭が未手術となったため、今後また増える可能性がある。引き続き、ボランティア団体と連携し、早急な対応をしていく。
どうぶつ基金スタッフコメント
今回の支援は解決に向けた最初の一歩でしかありません。当事者の経済状況等を考えても、譲渡によって飼育頭数そのものを減らす必要があると考えます。また、行政の報告にもありますが、雌雄1頭ずつが未手術として残っているため、この2頭については早急な対応が必要です。1年後には元通りという状況にならないよう、2頭の不妊手術と譲渡先探しについて、ボランティアや関係機関にも協力を要請し、見守りとサポートを継続していただきたいと思います。
猫を飼い始めたのは当事者の意思ではありませんでしたが、本件は完全室内飼育であり、最初の3頭に不妊手術を行っていれば防げたはずです。動物を飼う時に重要なことの一つに「家族の同意」があります。家族全員が犬や猫を迎え入れる気持ちがなければ、彼らは幸せになれません。これから犬や猫を迎える方は、そのことを忘れないでいただきたいです。



