猫を保護したら!?

◆子猫を見つけたら

子猫の周りに母猫がいないかしばらく様子を見ます。母猫が子猫を移動中の場合、人間が触れることにより人の匂いが付き母猫が警戒し、子猫を放置してしまう場合があります。

◆周りに母猫がいなかったら

●段ボール箱やキャリーケースに入れ毛布などで保温します。(冬場はペットボトルにお湯を入れたものなどを、タオルなどでくるんでやけどしないように保温します)

●すぐに動物病院で様子を見てもらいましょう。

●すぐに動物病院に行けない際には、猫用ミルクを用意し少量ずつ飲ませましょう(生まれたての子猫は哺乳瓶からミルクを飲むことが出来ません。その際にはスポイトやシリンジで少量ずつ与えましょう)
※人間用の牛乳は、猫には消化が出来ず下痢の原因となることがあります。必ず猫用のミルクを与えましょう。猫用ミルクは24時間営業の量販店などでもお買い求めいただくことが出来ます。

●自力で食事ができない子猫には、様子を見ながら2~3時間おきにミルクを与えましょう。ミルクを与えたら、ティッシュなどで陰部や肛門を優しく刺激し排せつを促しましょう。

◆成猫を保護したら

迷子猫の可能性もあるので、最寄りの警察署、愛護センター、保健所などに保護をしている旨の届け出をしましょう。(保護した猫にマイクロチップが入っている場合、番号を読み取り飼い主を見つけることが出来ます)
※最寄りの動物病院に迷子猫のチラシを張らせてもらうなども効果的です

◆飼い猫がいる場合には、隔離して保護しましょう

お外で暮らす猫には感染症がある場合があります。血液検査を経て検疫期間が終わるまでは、先住猫との接触は避けましょう。(保護した猫のお世話をした後も手洗い、消毒に努めましょう)

◆けがをしている、ぐったりとしている場合にはすぐに動物病院に連れていきましょう

●すぐに病院に行くことが出来ず、明らかに脱水症状と確認できる時には(背中の皮膚をつかんで自然に元に戻らない場合には脱水症状が疑われます)、水1リットルに対し40グラムの砂糖を溶かした砂糖水を、猫が受け付けるようなら少量ずつ与えます。しかしながら、高血糖、低血糖の症状を引き起こしている可能性もあるため、状態を確認しながら慎重に与えるようにしましょう。
※あくまでも対応策は、緊急性がないと判断できる場合に行ってください。意識がない、動けない、出血がひどいなどの場合には即時の治療が必要です。ご自身で判断がつかない場合には、動物病院で診察を受けるようにしましょう。

●食欲があるようなら、消化に良いウェットフードを少量ずつ与えましょう。(一度にたくさん与えると下痢の原因となることがあるので注意しましょう)
ウェットフードはコンビニエンスストアでお買い求めいただくことが出来ます。

※24時間診察をしてくれる動物病院も増えています。猫を連れていく際には、事前に動物病院に電話を入れ、どのような状態なのかをお話をしておくことで、診察がスムーズに進みます。

◆飼い主が見つからなかったら

自身で飼うことが出来ない場合には、譲渡するという方法もあります。

●ご近所、お友達に声をかけてみる
動物が好きな、ペット化住宅に住んでいる知人に声をかけてみましょう

●SNSや里親募集サイトに掲載してみる
*Facebookやインスタグラム、Twitterなどに里親募集記事を載せてみる

*里親募集サイトに里親募集中の子の情報を掲載してみる

<参考>
ペットのおうち
https://www.pet-home.jp/
いつでも里親募集中
https://satoya-boshu.net/index.php
どうぶつ基金「いのちつないだワンニャン写真動画コンテスト」※コンテスト開催中のみ
https://contest-2019.doubutukikin.or.jp/
hugu by mpoみんなのぺっとオンライン
https://hug-u.pet/
ネコジルシ
https://www.neko-jirushi.com

●動物病院に里親募集中のチラシを貼らせてもらう
動物病院では里親探しに協力をしてくれるところもあります。チラシを掲載させてもらえるか事前に確認をしましょう

●近くの愛護団体の譲渡会に参加させてもらう
動物愛護団体では、一般の方の譲渡会参加を受け入れてくれるところもあります。お近くの愛護団体に確認をしてみましょう。譲渡会での譲渡は、譲渡希望者様と直接お話ができることだけでなく、猫と触れ合っていただくことで相性を見ることもできます。

<譲渡の際には以下のことに注意しましょう>

●里親希望者様とよくお話をしましょう

*譲渡条件を譲渡希望者様とお話をしましょう(脱走対策や飼育スペース、先住動物はいるか、お留守番の有無、不妊手術をすることなど、譲渡をする側として知っておきたいことは必ず確認をしましょう)また、譲渡動物の既存症状、癖や、食べているフードなどをお伝えすることも大切です。

*身分証の確認

*譲渡契約書を交わしましょう(譲渡契約書を交わすことによってお互いに納得のいく譲渡契約を結びましょう)
譲渡契約書例:https://www.pet-home.jp/pdf/agreement.pdf?0001
※ペットのおうち参照

*虐待、実験動物への転売目的での里親希望が多発しています。譲渡をする際には必ず手渡しし飼育するご自宅まで動物を連れていき、飼育環境を確認しましょう。

動物も人と同じ命を持つ生き物です。
譲渡の際には、譲渡希望者様とよく話し合いをすることが、動物の安全を守る手段となります。
条件が合わない際には、無理に譲渡をせず、条件の合う譲渡者が見つかるまで待つ決断も大切です。