56_鹿児島県霧島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.56
申請日:2025年12月10日
申請/実施責任者:霧島市 環境衛生課 環境保全グループ
場所:鹿児島県霧島市
居住者:当事者本人(65歳、女、パート)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):18頭(3頭)
手術日:1月27日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:16枚(手術済み2頭を除く16頭分を申請)
手術頭数:16頭
協働ボランティア:waco

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 8年前、知人から1頭の猫を譲り受けた。
  2. 初めは譲り受けた1頭のみだったが、5年前に自宅付近で捨て猫を1頭拾った。さらに、3年前に近くに住む叔母が飼っていた猫1頭を引き取った。
  3. また、当事者宅付近は野良猫の多い地域で、飼い猫に外で餌をあげているうちに野良猫が寄り付いて住みつき、増減を繰り返して現在は18頭となっている。
  4. 市議会議員から市に相談があり、現場を確認した際に多頭飼育が発覚。
  5. トイレを設置するよう指導を行ったが、当事者は年金で生活しており、餌代の捻出だけでも家計を圧迫している状態である。よって、手術費用を捻出する金銭的余裕もないことから申請を決定した。
  6. 総数は18頭だが2頭はすでに手術済みであるため16頭分のチケットを申請、全頭手術済みとなった。
  7. 支援前はトイレを設置していなかったが、新たに3個を設置した。室外飼育だが、餌や糞が放置されている状況もなく清潔に保たれている。また、健康状態の悪そうな猫は見受けられなかった。
  8. 手術後に2頭が病気によって亡くなったため、猫の頭数は現在は16頭となっており、このまま当事者と同じ場所で暮らす。
手術日オスメス耳カットのみ
1月27日610016
610016

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
今回、未手術の猫が16頭と頭数が多い現場にも関わらず、ボランティアに協力いただいたことにより、無事に全頭の手術を終えることができた。どうぶつ基金をはじめ、当案件に関わった方が迅速に対応してくれたおかげで、申請から手術までスムーズに進み、春の繁殖期前に猫と当事者が安心して生活できる環境を整えられた点がよかったと思う。
また、当事者は室外で飼育しているが、当事者宅付近は野良猫が多い地域であることから、当事者に餌は飼い猫だけに与えるように注意し、これ以上猫が増えないよう注視していきたい。


どうぶつ基金スタッフコメント
16頭の猫の手術は1日で終わり、スピード解決となりました。当事者もほっとしていることと思いますが、行政の報告にもあるように、猫が増えた経緯を考えると今後を注意深く見守る必要があります。また、周辺は野良猫が多いということですから、周辺のTNRも進めるべきです。
飼い主のいない猫の問題と多頭飼育崩壊の問題は、実は密接に関わっています。
本件のように、室外で飼い猫に餌を与えているうちに周辺の野良猫が住みついてしまうケース、野良猫に餌をあげていただけなのに周辺住民からの苦情を受けて室内に保護し多頭飼育崩壊に陥るケース、多頭飼育崩壊家庭から逃げ出した猫が周辺地域に散らばってしまうケースなどさまざまです。こういった場合、当事者の居住地域全体で対応しなければ、同じような事案が発生する可能性が高くなります。どうすれば、地域住民の方にも自分たちが暮らす地域の問題として考えてもらえるのか、啓発や情報発信の在り方について試行錯誤していかなければいけません。


2025年度 多頭飼育救済支援実績はこちら
多頭飼育救済に関するお問合せはこちら

最近の投稿
  • 19_東京都昭島市多頭飼育救済レポート(行政枠)
  • 33_鹿児島県霧島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 
  • 42_鹿児島県霧島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 
  • 35_鹿児島県肝付町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)